自由に選べるからこそ、失敗しやすいのが外壁塗装工事の「色選び」です。ベーシックな色では面白くないからといって、いろいろな色に手を出して失敗する人が多いようです。色選びの失敗は、塗装業者の責任にしにくく、後悔先に立たず、です。そこで、施主も外壁塗装工事の色選びについて学んでおきましょう。
塗装業者がおすすめする色を使用
塗装業者やプロの外壁塗装のカラーコンサルタントがおすすめする配色、コーディネートを参考にしてみましょう。見た目の印象やどのような人に向いているのかなどをしっかりと言葉で教えてくれるようなカラーコンサルタントの意見を参考にしてください。
ベージュを中心としたナチュラル系の配色、伝統的な格調高いクラシックスタイル、緑を使ったモダンテイストなスタイル、明るい白を使用したクリアな配色、明るい赤やベージュを多用した陽気で開放的な色選びなども、プロがおすすめする配色をそのまま選ぶだけで、塗装色が一気におしゃれに洗練されたイメージになるに違いありません。
人気のカラーを使う
外壁塗装色で人気の無難な色を使うのも一つの成功法です。同じような色味ではなく、少しだけ明度や彩度を変えるだけでも全く違ったイメージを演出することができるでしょう。
一番人気はベージュ系です。シンプルで落ち着いた印象を与え、他の色とも合わせやすくなっています。汚れも目立ちません。グレー系は、汚れが目立ちにくく高い人気があります。ベージュ系やグレー系を選んでおくと間違いがないでしょう。
茶系統の色は、薄い色が人気です。落ち着いた印象があり、自然の風合いや温かみが好まれています。汚れが目立ちにくいのもメリットの一つですが、茶系統の色は少し色を加えるだけで全く異なった印象を与えることがありますので、選び方には特に注意したほうがいいでしょう。
ツートンカラーやマルチカラーを使う場合
メインで使う色、サブで使う色を決めて個性的な配色を楽しみたい方に向いています。好きな色を選ぶことができます。マルチカラーなら、色の使う量にメリハリをつけて、デザインごとに異なる色を使うといいでしょう。立体感のある外壁塗装色になります。お住まいの外観やデザインをより印象深くしたい場合には、ツートンカラーやマルチカラーの配色がおすすめです。
失敗しないために気を付けること
色選びでは、実際に塗られた色がイメージと異なる、というトラブルが多くなってしまいます。言葉だけで打ち合わせをするのではなく、色見本と実際の外壁色とを何度も確認しなければなりません。
自然光の中で見る外壁色もその時のシチュエーションによって全く異なります。気象状況や日影、塗料のツヤの有り無しなどによっても印象が異なることを知っておきましょう。また、面積効果により、明るい色は大きくなるほど明るく見え、暗い色は大きくなるほど暗く見えるという基本的な知識も押さえておきましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA