金属屋根といえば、トタン屋根が有名ですが、よりスタイリッシュな仕上りのガルバリウム鋼板屋根も登場し、耐久性もアップしています。金属屋根は、錆びに弱いことから、錆び止めや塗装などの各種メンテナンスが必要です。
金属屋根の種類
金属屋根といえば、トタン屋根が思い浮かびますが、その他にもステンレスや銅、チタンなどの素材が存在します。トタン以外の金属素材は、価格が高いというデメリットがあります。
しかし、耐久性が約5倍のガルバリウム鋼板屋根が登場し、コストパフォーマンスに優れた特性を持っていることから、ガルバリウム鋼板屋根が金属屋根の主流になりつつあります。
参考までに各素材の単価を掲載します。
トタン(10~20年)、1平米あたり4500~7000円。
ガルバリウム鋼板(20~30年)、1平米あたり5000~7500円。
ステンレス(30~50年)、1平米あたり1万円~1万4千円。
銅(40~50年)、1平米あたり1万8千円~2万3千円。
チタン(50年以上)、1平米あたり4万5千円~6万5千円。
金属屋根のメンテナンス:部分補修工事
耐久性の高い金属屋根であっても、定期点検が必要です。屋根材の浮きや剥がれは、定期的に専門家にチェックしてもらいましょう。また、色あせや傷、錆びの発生を見かけたら、塗装工事が必要です。部分交換工事が有効な場合とは、屋根材の一部分の浮きや腐食、錆びの発生です。各部品を交換するだけで修理が完了します。
金属屋根のメンテナンス:塗装工事
屋根材や塗料の耐用年数に応じて、塗装した塗膜が色あせ、錆びが発生していることがあります。軽度の錆びの発生は、丁寧なケレン作業を行い、錆びを落とし、再塗装します。錆びに強い塗料を使用するのもメンテナンス回数を減らし、屋根材の寿命を延ばす大きなポイントです。
費用の目安は、30~100万円です。
金属屋根のメンテナンス:葺き替え(カバー工法)工事
屋根の葺き替え工事は、劣化の程度に応じた二重屋根のカバー工法と葺き替え工事が行われます。カバー工法の場合は、解体作業が不要で、上から新しい金属屋根材を施工します。多くは軽量のガルバリウム鋼板屋根が採用されています。
葺き替え工事は、屋根のリフォームでは、大規模な工事です。既存の屋根材だけではなく、下地材や防水シートまで交換します。屋根の全面的な改装工事です。雨漏りがひどい場合や雨漏り症状を放置していた場合は、葺き替え工事を実施しなければならないでしょう。
費用の目安は、葺き替え工事が100~250万円、カバー工法が50~120万円です。
AKIHIKO ICHIKAWA