モルタルや漆喰にもよく似ていてフランスから来た外壁塗装素材「ジョリパット」にも高い関心を示す人が増えています。耐久性も高く、モルタル外壁のリフォームにもよく使われています。また、意匠性が高く、一般な塗装面の上から上塗り塗装できるので、メンテナンスにも最適です。今回は、ジョリパットのメリットの一つ、耐久年数について解説していきましょう。
外壁塗装素材「ジョリパット」の基本的な特徴
カタカナ名の建築材料は、少しなじみにくいとは思いますが、質の悪いものではありません。「ジョリパット」は、フランスで生まれた高性能・高耐久性の塗装素材です。塗面に吹き付け塗装する外壁塗装材で、外壁のリフォーム時ではよく使用されています。
原料は、アクリル共重合樹脂です。厚みがあり、水溶性でありながらも、高い性能と高耐久性を持ち合わせた使いやすい外壁塗料です。砂状ですが、粘性があり、塗った後に砂壁状の外壁塗装になっていきます。自由に模様やデザインを作ることができ、創造性を活かした意匠性の高い外壁塗装が魅力です。
メンテナンスは10~15年ごと
ジョリパットで気になる点といえば、耐久性能です。新しい素材、カタカナ文字の素材は、その実力が未知数です。ジョリパットは、10~15年が塗り替えのタイミングです。その時期を過ぎると、ひび割れが発生し、美観が悪くなってしまいます。15年程度使えるジョリパットは、外壁塗料の中でも高いグレードに位置し、シリコン系塗料と同等かそれ以上の耐久性があると考えていいでしょう。
ジョリパットを選ぶ際のポイント
ジョリパットにもいくつかの種類がありますが、ポイントとなるのは、「ツヤ」です。耐久性を重視するなら「ツヤあり」がおすすめです。汚れがつきにくく、水を弾いてくれます。ジョリパットの場合は、ざらざらした質感が残っていますので、ツヤありを選んでも、塗装後はどちらかというと落ち着いた印象になっています。
逆に「ツヤなし」を選ぶと、ざらざらした仕上りになります。違った言葉で表現すれば、「マットな仕上がり」という意味にもなります。デザインを重視するなら、ツヤなしのざらざらした仕上りを選んだほうがいいでしょう。
注意点は、凹凸が出やすいので汚れがつくと汚れが取りにくくなることです。ツヤ消し剤を混ぜるタイプは、ツヤありのタイプが元になっており、耐久性が低下します。ツヤなしのジョリパットは、耐久性ではなくデザインの質感を重視する方におすすめです。
AKIHIKO ICHIKAWA