外壁塗装工事は、相談に始まり、工事前の打ち合わせ、工事の実施、工事終了まで数か月かかるような大掛かりな仕事です。そのため、外壁塗装工事を依頼する前に、工事前や工事中の過ごし方について知っておいたほうがよいポイントについてお伝えします。
塗装工事の作業内容や手順を知る
一般的な外壁塗装工事は、1週間~2週間程度の期間を必要とします。塗装工程に関しては、各塗装業者により内容の違いはあるものの標準化されており、塗料メーカーが指定する決まり事を守り、標準的な工程で塗装作業が実施されています。
次に、一般的な家屋の外壁に塗装する場合の標準的な塗装工程について記載します。
足場や飛散防止シートの設置
↓
高圧洗浄作業
↓
下地処理
↓
養生作業
↓
塗装作業
↓
確認後、足場の解体撤去作業、清掃
↓
引き渡し
これらの塗装作業の工程は、どの工程も重要で、省くことはできません。
また、外壁塗装と屋根塗装を同時に行い、足場の設置の手間や人件費の手間などを省き、いい意味でのコストダウンを行うと、家屋全体の塗装にかかる総費用を抑えることが可能です。
塗装工事の工事期間について
・足場や飛散防止シートの設置
工事前は挨拶回りも重要です。足場の設置や飛散防止シートの設置作業に一日かかります。
・高圧洗浄作業
下地処理前の重要な作業です。水が周囲に飛び散っても困らないように設置した飛散防止シートが役立ちます。
・下地処理
塗装前の重要な作業工程です。塗装の品質向上に役立っています。
・養生作業
塗装しない箇所をはっきりさせ、保護します。
・塗装作業
下塗り、中塗り、上塗りの三度塗りを守ってください。
・確認後、足場の解体撤去作業、清掃
施主も参加して塗装の仕上がり具合をよく確認してください。足場の解体・撤去や清掃作業なども重要です。騒音がしますので、丁寧に作業してもらうようにしましょう。
・引き渡し
工事完了後も挨拶回りでしめます。
塗装工事期間中の過ごし方
外壁塗装工事中の過ごし方にもいくつかの注意点があります。塗装作業中でも屋内での生活ができますが、窓を開けられない、洗濯物が干せないなどの不便があります。特に大量の水を使う高圧洗浄作業、塗装作業などでは、泥水や塗料が飛散しやすくなっています。
養生や保護ビニール、ネットなどでしっかりと建物を覆うだけではなく、窓やサッシ、ベランダ、雨戸、エアコンなどの外壁から飛び出した箇所に関しては、マスカーなどを使った丁寧な養生作業が必要です。また、臭いや騒音の問題もあります。油性塗料よりも臭いの少ない水性塗料を選択したほうが、近隣トラブルになる可能性も減ります。
AKIHIKO ICHIKAWA