外壁塗装で失敗しないためにやっておきたいポイントについていくつかご紹介します。知識はあっても、具体的に有効な行動をしなければ、プロにお任せの外壁塗装工事でも失敗することがあります。今回は重要度の高いものから順にご紹介していきます。
色選びに関する問題
外壁塗装工事やリフォーム工事は、定型的な工事ではなく、全ての工事がオーダーメイドに近いものであると考えてください。同じように完成した外壁塗装でも、自分の好みに合っていなかったら、見るだけでも不満につながってしまいます。
特に色選びに関してはとても難しく、指定した色とイメージが違っているというトラブルがよく発生します。この失敗の原因の多くは、外壁塗装や塗料に関する知識不足です。塗装業者としっかりと打ち合わせを行い、実際に塗装が終わった後に感じるイメージのズレをなくすように努力してください。
必要以上に値切らない
最初に予算をはっきりと伝えていると、予算内での塗装工事が行われます。しかし、無理して値引きを引き出したり、値切らないと損だ、という発想で打ち合わせを行うと、塗装業者も手抜き工事をせざるを得なくなります。原因が必要以上に値切ったご自身にある場合は、仕方ないとあきらめるしかないでしょう。
固定費や人件費など削りにくい費用もありますので、相場を鑑みた工事料金を目指すようにしましょう。
知人の紹介による塗装業者は断りにくい
知人の紹介による塗装業者は、「当たり」の場合もありますが、逆に悪い結果になることも多く、第三者の意見も参考にしながら、慎重に依頼する塗装業者を決定すべきでしょう。断ると人間関係が悪くなってしまうことがあり、安易に紹介を引き出すのはやめたほうがいい場合があります。
訪問販売業者は敬遠する
訪問販売業者は、外壁塗装の専門ではありません。悪徳業者の可能性も高いので、話をするのを避け、断る勇気が必要です。強引な営業マンの場合は、話術も巧みでなかなか帰ろうとしないでしょう。いつまでも居座り、契約を取るまで帰らない営業マンの場合、熱心で情熱がある、と思ってつい契約してしまう方も多いようです。
しかし、外壁塗装工事は、数十万円~100万円単位の高額の料金がかかっています。慎重になり、絶対にその日に契約書にサインしないようにしましょう。
長すぎる耐用年数などの性能の誇張
一般的にいえば、塗料のことに詳しくないのが普通です。とはいえ、塗料の知識が全くないと、担当者の言うことを信じて契約してしまうでしょう。口頭で、耐用年数が30年以上あるとか、汚れがつかない、半永久的に使えてメンテナンスが不要などの性能を誇張する担当者がいます。
しかし、後になってよく調べてみると、それほど耐久年数がいいわけではなかった、ということがあります。口ではつい調子のよいことを言う営業マンも多いので、外壁塗装や塗料に関する知識をある程度調べたうえで担当者と話をするようにしましょう。焦りは禁物です。
AKIHIKO ICHIKAWA