屋根と外壁をセットで考える計画的なお住まいのメンテナンス
建物内に異常がなくても、外側は常に過酷な自然環境にさらされています。建物の屋根や外壁の経年劣化は避けられません。そして、計画的にお住まいのメンテナンスを考えるなら、屋根と外壁をセットで考えてみましょう。
塗装メンテナンスが必要な屋根と外壁
外壁と屋根は全く異なるものだと考えていると、屋根は屋根専門業者、外壁は外壁の専門業者に別々にリフォーム工事・メンテナンス工事を依頼してしまいます。同時に工事をしたほうが費用全体を抑えることができるのに、予算がない、コスト高だということで、短期的な視野でしか物事を見ることができない人はちょっとだけ損をすることがあります。
特に塗装メンテナンスは、外壁や屋根にも同じように必要なものです。塗料には耐用年数がありますが、同じ塗料でも屋根用と外壁用では耐用年数が異なります。メンテナンス時期を合わせるために屋根には、外壁よりもグレードの高い塗料を使うことがあります。一般的には外壁に使う塗料のほうが、耐用年数が長くなっています。
屋根には機能性の高い遮熱・断熱塗料を使い、外壁には比較的安価な通常のシリコン系塗料を使うなど、場所や環境に応じた塗料の使い分けも必要です。さらにメンテナンス時期を合わせると、同じサイクルで塗装工事ができるようになります。
屋根と外壁の塗装を同時に行うメリット
塗装工事は、屋根と外壁でも塗装業者が得意とする専門分野です。塗装作業で共通する養生や足場の設置・撤去にかかる作業は、無視できない費用です。いずれの作業も原則足場を使いますので、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場設置・撤去にかかる費用を節約することができます。
足場の設置・撤去費用は、一般的なお住まいでは、20~30万円程度かかります。できるだけ総費用を抑えたいということであれば、メンテナンス時期を合わせたほうがいいでしょう。
お住まいのまとめてリフォームもお得!
屋根や外壁の塗装は、15~20年に一度行われます。このタイミングでは、お住まいの他の設備の更新リフォームにも良いタイミングです。特に水回りは、15~20年で設備を更新すると、故障の機会が増加するタイミングで切り替えることができ、その後も安心して使えますし、修理費用もかからず無駄がありません。洗面所、浴室、トイレ、キッチンなどは、傷みがひどければ、一新したほうがいいでしょう。
さらにエクステリアとして、門扉、ガレージ、玄関ポーチ、玄関扉などもまとめてリフォームすることで、コストを大幅に抑えることができます。
AKIHIKO ICHIKAWA