塗装の塗り替えサイクルは最小限にするには?
屋根や外壁を塗装している場合は、必ず塗り替えが必要です。しかし、塗り替え工事は高額の費用がかかります。何度も塗り替えたくない場合は、耐用年数の長い塗料を使用すればいいことになります。
塗り替えサイクルを少なくするのは手抜きではありません!
塗り替えサイクルを少なくするというと手抜き工事をすればいいと思われるかもしれません。塗装工程には決まりがあり、3回塗りが基本ですので、決められた塗装工程を少なくするわけではありません。
塗装した塗料には必ず耐用年数があり、5~20年ほどで塗り替え時期を迎えます。その都度、塗装工事を行うと足場を組む必要がありますし、費用も80~120万円かかります。塗装工事を何度も行うならその費用で屋根の葺き替えや外壁の交換工事を行ったほうがよくなってしまいます。
塗装に使う塗料を選ぶときは、耐用年数が長くて機能性の高い塗料を選ぶと塗装の塗り替えサイクルを最小限にできるという考え方です。
耐用年数の長い塗料を使うこと
一般的に使用されている塗料は耐用年数が10年前後です。また、お住まいの外的環境によっても劣化のスピードは異なります。車の排気ガスや砂埃が多い地域、雨が多く紫外線の強い地域は、通常よりも塗装の塗り替えサイクルが早まってしまうでしょう。
一般的に使われているシリコン塗料は、価格は低価格ですが、一回の塗装で最長でも10年程度しか耐用年数がありません。10年ごとに塗装の塗り替えを行うと、1回で70~80万円、トータルでは200万円以上の塗装費用がかかります。
1回の塗り替えで約30年間塗り替えが不要な高寿命の塗料も開発され、販売されています。特にフッ素系樹脂塗料は機能性が高い塗料ですが、一回の塗り替え作業も100万円前後で済みます。メーカー保証もついていますので、塗り替えサイクルを少なくしたいのであれば塗料選びに細心の注意を払うことが重要となります。
機能性塗料を使うこと
シリコン系塗料は、耐用年数が10年前後です。価格が高くなってもそれよりも耐用年数が長く機能性の高い塗料を使うと15~20年近くは塗装メンテナンスが不要です。30年で2回の塗装工事で済むならトータルで150~200万円の塗装工事費用がかかります。
フッ素系樹脂塗料を超える無機塗料も開発されており、優れた高耐候性の他、雨水で表面の汚れを洗い落とす超低汚染性能を併せ持ち、なおかつ高い耐久性を誇る塗料です。30年以上塗装をやり直す必要がありませんし、汚れ落としや清掃も不要です。ほぼノーメンテナンスの機能性塗料なら塗装メンテナンスも1回や2回だけで十分です。
AKIHIKO ICHIKAWA