セルフクリーニング効果とは
長年住んでいると風や地理埃などによってどうしても外壁は汚れてしまいます。しかし街を歩いていると結構前に建った家なのに外壁がキレイだな、と思う建物はありませんか?
長年たっているのに何故あんなにキレイに保つことができているのか。もちろんメンテナンスもあると思いますが、実は「セルフクリーニング効果」を利用しているのかもしれません。ということで今回はセルフクリーニング効果について説明していきます。
セルフクリーニング効果
セルフクリーニング効果とは簡単にいうと外壁が「自ら汚れなどを落としていくこと」を指します。セルフ(自分自身で)クリーニング(清掃)というそのままの意味ですね。親水性が高いサイディングなどが適用します。
「親水性」というのはその名の通り水との相性がいい性質であり、外壁でいうと雨などの水が表面に広がり弾かないでそのまま残ることを言います。これにより水が汚れの間にはさまり、静電気を抑え汚れが付着しにくくなる、雨などの流れがある水と一緒に汚れも流れていくような考えとなります。
近年ではメンテナンスに必要性が低くなることからセルフクリーニング効果がある外壁を使用する方も増えてきました。
メンテナンスが不要ではない
汚れが半自動的に流れていくのでメンテナンスの必要性はないのでは?と感じたかもしれませんが、定期的なメンテナンスは重要です。たしかにセルフクリーニング効果ない外壁よりは頻度は少なくても構わないですが、傷や頑固な汚れは落ちませんのでメンテナンスをほったらかすと部分的に汚くなってしまう可能性があります。
また乾季が少ない日本ですのであまり心配する必要はありませんが、長期間雨が降らないと水が足りなく汚れも落ちていきませんので注意が必要です。ですので頻度は落としても大丈夫ですが定期的にメンテナンスは行うようにしましょう。
汚れは塗膜の劣化ではない
セルフクリーニング効果があっても外壁の汚れは塗膜の劣化だから意味がない。という意見があるかもしれません。もちろん間違いではありせんが、塗膜の劣化と判断するのは早いかもしれません。
一見劣化のように見えても、実は汚れだったというパターンは多くあります。とくに目視で確認しにくい部分などは近距離で確認できないので勘違いを起こしてしまいます。
だからといってセルフクリーニング効果がある塗料を使えというわけではありませんが、実は汚れだったという問題を解消できるかもしれませんので導入してみてはいかがでしょうか。
AKIHIKO ICHIKAWA