セラミック塗料は何がいい?外壁塗装での選び方の基準
外壁の塗り替え時にセラミック塗料をおすすめする塗装業者も増えていますが、本当に必要としている機能を持っている塗料なら、セラミック塗料のような値段の高い塗料を使っても失敗することはありません。そのためには、セラミック塗料についての正しい知識を知る必要があるでしょう。
セラミック塗料のタイプは2種類
塗装の効果がわかりにくいので、トラブルにもなりやすいセラミック塗料ですが、現在主流となっているセラミック塗料のタイプは、大きく分けて2種類あると考えておくといいでしょう。
そのタイプとは、見た目が石のような石地タイプとセラミックがたくさん含まれている塗料です。塗料のセラミックは、添加剤と同じような役割を果たしており、セラミック塗料というよりもセラミックを配合した塗料と考えたほうがいいのかもしれません。ベースとなる樹脂塗料によって性能や耐久性などは大きく左右されます。
一般的なセラミックの特徴
セラミックは、耐久性が高いという特徴がよく知られていますが、他にも際立った特徴があります。例えば、硬度が高く、耐熱性が高いという特徴の他、汚れにくいといった特徴なども併せ持っていますので、外壁塗装に使うと最大限のメリットが得られるということになります。
樹脂塗料にセラミックを配合すると、低汚染機能のある塗料になったり、遮熱性能や断熱性能の高い塗料になったりします。また、砂や石のようなセラミックの見た目に着目し、天然石や砂岩などを使った立体感のある外壁仕上げが可能になります。
小石や砂岩などを使った見た目重視のセラミック塗料
セラミック塗料の中には、砂壁のような見た目を再現するために、セラミックや天然砂を組み合わせて配合し、さまざまな色彩や形を再現することで、まるで石や砂岩のような見た目の塗装面が仕上がります。
特殊なセラミック塗料になり、塗装作業も通常よりも工程数が増え、時間も2~5倍ほどかかりますが、他にはない美しい外壁を希望される方にはおすすめです。
セラミックがたくさん含まれている樹脂塗料
日進産業の「ガイナ」のようにセラミックをたくさん含んだ樹脂塗料も存在します。ガイナは、遮熱・断熱の機能を併せ持つ優れたセラミック含有塗料です。セラミックを多量に含んでいますので、塗装面がざらざらした質感になり、汚れが付きやすくなっていることがあります。
また、無機塗料の一部には、セラミックを使用している場合があり、低汚染機能を持たせた塗料も存在します。こうしたセラミック配合塗料は、汚れが定着しにくく、雨水によりその汚れを簡単に洗い流すことができます。このように、セラミックを使った無機塗料は、セルフクリーニング機能を備えた塗料としても人気があります。
AKIHIKO ICHIKAWA