サイディングの張り替え工事の相場や工事内容に関する知識
サイディングの張り替え工事は、想像以上に高額です。できる限りコストを抑えるには、さまざまなコストを下げる工夫が必要です。ここではサイディングの張り替え費用の相場や工事内容、方法、コストを下げる方法などについて解説します。
サイディングの張り替え費用の相場
サイディングの張り替え工事に関する費用は、使用するサイディングの種類、施工方法により金額の差が大きくなってしまいます。張り替え費用の相場だけを見ても、60~300万円の費用差が開いてしまいます。
工事方法では、張り替え工事の他に「重ね張り(カバー工法)」による張り替え方法も選べる場合があります。こちらは、既存のサイディングの撤去や処分に関する費用が減りますので、60~200万円の工事費用がかかると予想できます。
サイディングの張り替えにはどのような工事方法があるのか?
サイディングの張り替えで最も差が出る部分といえば、外壁サイディングの種類です。一般的には、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類のサイディングボードが使用されています。これらの費用相場は、金属系<窯業系<木質系<樹脂系の順番に高くなっています。
材料費の相場は、窯業系約50万円、金属系約40万円、木質系約60万円、樹脂系約90万円となります。モルタル外壁からのサイディングへの張り替え工事なども行われる場合があります。
ここでは、サイディングからサイディングへの張り替え工事やサイディングの重ね張り工事に絞ってご紹介します。既存のサイディングがボロボロになって塗装では対応できない場合は、施工期間1~2週間をかけてサイディングの張り替え工事が行われます。
サイディングの劣化症状がひどくない場合に限り、サイディングのリフォームに関する費用を抑える目的で重ね張り(カバー工法)が実施されることがあります。重ね張り(カバー)工法で対応できない場合や新しい模様のサイディングに変えたい場合は、張り替え工事がおすすめです。
張り替え工事に関する注意点
総工事費用が300万円近くかかる場合がありますので、必ず複数の外壁工事業者への相見積りを行い、じっくりと検討したうえで正しい選択を行う必要があります。
訪問営業で来た業者よりも、サイトの情報、口コミや評判などを元にご自身で選んだ外壁工事業者から選ぶほうがいい場合があり、大手や中小などの規模はあまり関係ありません。
現地調査などもしっかりと行い、補修すべき箇所はしっかりと補修して、工事後のトラブルを未然に防ぎ、アフターケアもしっかりしている外壁工事業者がおすすめです。
工事費用を下げる工夫やコツ
工事費用を下げ、適正価格にするには、手抜き工事をしない優良業者に依頼することがとても重要なことです。当たり前のように思えますが、トークの上手な営業マンに捕まると、それを信じて簡単に騙されてしまうことがあります。営業トークとともにそれに基づく行動がきちんとしているかどうかも、説明や手続きの流れの中で確認するようにしましょう。
同じ工事内容でも単純に値段を下げるには、中間マージンの少ない地域密着の地元業者を選ぶことです。大手企業の下請け実績のある地元業者なども検討してみましょう。
また、屋根と外壁サイディングの張り替えを同時に行うと、人件費や足場代などの共通となる作業が増え、総費用が安くなることがあります。こちらも、別々の工事を行った場合の見積りを取るなど、それぞれの工事費用の内訳をしっかりと確認し、適正な価格を提案している工事業者に仕事を依頼するようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA