外壁診断セルフチェックリスト
外壁診断を専門業者に頼むと無料でやってくれるところがほとんどですが、修理やリフォーム前提での診断依頼になることが多くなります。セルフチェックでもわかることがたくさんあります。外壁専門業者に仕事を依頼する前に、ご自身でも外壁診断をやってみましょう。
外壁のひび割れを発見
外壁の塗膜にはひび割れが発生することがあります。ひび割れの幅が0.3ミリ以上なら、外壁補修や塗装、張り替えの必要が生じます。ひび割れの幅が大きいほど、補修の必要性が高いといえます。
雨漏りがしている
雨漏りは、屋根や天井以外にも外壁が原因になることが多く、それ以外にも複数の雨漏り原因が考えられます。雨漏りの原因が自分で特定できそうにない場合は、専門家による雨漏り診断をおすすめします。
錆びの発生
鉄部の錆びの発生は、わかりやすい劣化症状の一つです。錆びの箇所が少ない場合でも、複数の箇所で発生していたら、注意が必要です。
また、建築資材の内部に錆びが広がっていくと、防水性や断熱性が低下します。壁が倒壊するリスクも高まりますので、外壁の補修や交換が必要になるでしょう。
カビ、苔、藻の発生
湿気が多い場所では、カビや苔、藻がよく発生します。外壁劣化や腐食の原因となります。カビの胞子を吸い込むと人間にも有害です。病気を引き起こすことがありますので、カビ除去やカビ予防は必ず行います。
外壁の変色や塗装の剥がれ
外壁のツヤや光沢は時間とともになくなっていき、最後は変色してしまいます。塗膜表面の顔料が粉状になっていると、手についてしまうので、再塗装を行う時期です。塗装の剥がれは、経年劣化以外にも施工不良が原因になっていることが多いので、すぐに補修や再塗装を行う必要があるでしょう。
外壁のチョーキング現象
外壁を触って白い粉がつくと、塗料の防水効果がなくなっています。経年劣化などのよくある塗膜の劣化症状ですので、外壁の塗り替え時期にきています。
シーリングの劣化・不具合
シーリングは、柔軟性のある部材です。ゴムのようなシーリングの耐久性は、外壁の場合7~10年程度と短く、シーリングが劣化したら、打ち替えや打ち増しを行う必要があります。シーリングの部分をよく見て、ヒビ、浮き、剥離などがあれば、雨漏りの原因になることがありますので、早めにシーリング補修を行いましょう。
外壁表面の穴開き
手抜き工事が行われると、塗装後に塗装面に小さな穴ができてしまうことがあります。外壁塗装では、正しい塗装工程で作業をしていないと、小さな穴が開いてしまい、そこから雨水の水分が浸入して、塗膜面の膨れや剥がれなどの不具合につながってしまいます。
AKIHIKO ICHIKAWA