屋根工事・外壁塗装工事のよくあるトラブル対処法
定期的に行う屋根工事や外壁塗装工事は、高い費用がかかるため、失敗しないようにしなければなりません。各工事において、小さなトラブルは必ず発生しますが、大きなトラブルに発展しないように、主な工事トラブルに関してのトラブル対処法について学んでおきましょう。
屋根工事に関するトラブル事例と対処法
・屋根工事の欠陥
屋根工事は、業者に在籍する職人の技術力次第で、よい仕上りにも悪い仕上りにもなりえます。屋根工事で多いのが雨漏り修理工事です。雨漏りのはっきりとした原因や解決方法を提案しないまま、塗装や葺き替え工事をすすめてくることがあります。
雨漏りは、原因が複数あり、塗装だけでは直らない場合もあります。また、葺き替え工事となると、修理ではなく、大規模なリフォーム工事です。費用も高額になりますので、雨漏り修理で葺き替えの提案が出たとしてもすぐに決定しないようにしましょう。
また、施工費用が安い、というだけで、屋根修理業者や屋根の雨漏り修理業者を選ぶことのないようにしましょう。必ずその屋根業者の施工実績や修理実績を確認し、さまざまな雨漏りや屋根リフォームのパターンに対応できるかどうかをよく確認してください。
・契約を急がせる訪問業者
屋根工事業者やリフォーム業者には、訪問営業を行う業者を使う場合がありますが、その手口やパターンも決まっており、施主ができる対策法は、「即決しないこと」です。
訪問営業した日に契約しないように、その日の決定は保留とし、その業者の口コミや評判、工事実績などをしっかりと調べるようにしましょう。
訪問営業では、モニターの格安価格での工事、期間限定で安くする、など、どうみても価格が激安で赤字になってしまうような工事価格なら、契約できたとしても、工事業者の手抜きが後になって発覚することもありますので注意が必要でしょう。
外壁塗装工事に関するトラブル事例と対処法
・塗装後の色がイメージと全く異なる
色選びの失敗は、塗装後になってはっきりしますので、要注意です。塗装業者に問題があると思われますが、色選びは、施主にも一部責任があります。
A4サイズ以上の大きめの色見本帳を見ながら、カラーシミュレーション、実際に施工された色、配色などをよく検討しながら、慎重に塗装色選びを行いましょう。
色のイメージが異なる場合は、追加料金を支払うことで塗り直しに対応している塗装業者もありますが、一度決定した色を正しく塗っていた場合は、無料対応にはならないでしょう。
・塗装の不具合
塗装の欠陥や不具合は、すぐにわかることもありますが、塗装後数か月~1年すると、塗膜の膨れやめくれ・剥がれが目立つようになれば、塗装の欠陥工事が行われていた可能性が高くなります。
耐用年数に満たない状態で塗装がめくれてしまった場合で、塗装後1年近く経過している場合は、保証の範囲内で修理対応しないケースがあります。こうした塗装ミスは、塗装前の洗浄やケレンなどの下地処理の不具合や手抜きが主な原因です。
・塗料の飛散によりお隣の植栽や建物を汚す
塗装前の養生や飛散防止ネットをかける作業は、丁寧に行う必要があります。隙間から高圧洗浄時の水や塗料が飛んでしまうので、注意が必要でしょう。塗料飛散に関してのトラブル対応で、施主の補償だけではなく、ご近所への補償はどの程度まで対応しているのかをよく確認しておきましょう。
・騒音や臭いによるご近所トラブルの発生
屋根・塗装工事中は、臭いや騒音のトラブルが多数発生します。騒音や臭いは、ご近所トラブルに発展することが多く、塗装業者による事前のご挨拶を徹底してもらうようにしましょう。挨拶時に施主が同行すると、多少は印象もよくなります。
AKIHIKO ICHIKAWA