光触媒塗料は一般の塗料と何が違う?
外壁塗装でも人気が高まりつつあり、知名度も出てきた光触媒塗料ですが、一般の塗料と比べて何が違うのでしょうか?価格に見合った効果が得られるように、光触媒塗料の特徴をよく知り、本当に必要であれば光触媒塗料を使った塗装工事を行うようにしましょう。
メリット大の光触媒塗料
光触媒塗料は、新しく登場した次世代塗料の一種です。一般的なシリコン塗料よりもグレードは上で、フッ素塗料などと比較されますが、光触媒塗料にしかない機能がありますので、同じ価格帯であっても、その特徴をよく知ったうえで選ぶようにしましょう。
光触媒塗料で特徴のある機能といえば、「セルフクリーニング機能」です。自然の力を利用して汚れを落としますが、自然とは、太陽の光と雨です。光触媒は、太陽の光を浴びると塗膜についた汚れを分解して、浮かしてくれます。そして、雨が降ったときにその汚れをすっきりと洗い流してくれます。同時に高い空気清浄効果があり、二酸化炭素などを除去できます。
光触媒塗料で有名なのが、圧倒的なシェアを持つTOTOのハイドロテクトコートです。このハイドロテクトは、大手塗料メーカー三社の光触媒塗料よりも人気があります。
その他、臭いを分解し、カビや藻などの発生を抑え、遮熱効果も持ち合わせています。耐用年数はおよそ20年と、一般的な塗料の耐用年数に比べると倍近い性能があります。
光触媒塗料の最大の効果を得るには?
光触媒は、太陽光がなければ、高い効果が発揮されないことがあります。ビルや高い建物の影になってしまう外壁や雨の当たらない場所にある外壁などでは、光触媒の優れた効果が期待できません。軒が長い建物では、軒天井と外壁の隣合わせの部分の外壁に、太陽光や雨が当たらないので汚れがついても落ちない場合があります。日当たりの悪い場所に建っている建物もセルフクリーニング機能の効果が期待できない場合があります。
光触媒塗装をする場合の注意点
光触媒塗料は、外壁用しかなく屋根用の塗料が販売されていません。また、一番人気のあったTOTOのハイドロテクトカラーコートは、2017年に生産停止となっており、新規で光触媒塗装を希望する場合は、大手塗料メーカー製や他社製の光触媒塗料を選んだほうがいいでしょう。
以前はメーカー(TOTO)が、認定施工店制度を採用していましたが、現在では塗料の改良も進み、職人の腕の差により仕上りや性能に差が生じにくくなっています。
TOTO以外の光触媒塗料としては、日本特殊塗料やピアレックスなどが、それぞれオリジナルの光触媒塗料を取り扱っています。
AKIHIKO ICHIKAWA