意匠性の高いサイディングならクリア塗装がおすすめ!
意匠性の高いサイディングのリフォームで、今現在のサイディングの模様がお気に入りで、変えたくないと思っていらっしゃる場合は、クリア塗装をおすすめします。クリア塗装なら、塗装リフォーム後もお気に入りの外壁サイディングの模様を残せます。
クリア塗装をおすすめする理由
クリア塗装は、顔料を含んでいない透明な塗料で、素地が透けてみえる塗装です。色がついていないため、木目調のデザインやもともとの素材の持つ特徴を生かし、艶出しや手触りのよさなどを楽しむことができます。
クリア塗装は、全てのお住まいの外壁におすすめできるものではなく、クリア塗装できない場合もありますが、現在の外壁デザインがお気に入りであったり、意匠性の高いサイディングの模様を残したりする場合によく使用されています。凹凸の多いサイディングや多彩色で二度と同じように再現できない塗装で、そのイメージを壊したくない場合は、クリア塗装を施すようにしましょう。
クリア塗装すると、艶を出すことができ、顔料を使わないのでチョーキング現象が起きにくくなっています。
クリア塗装ができない場合とは?
クリア塗装は、窯業系サイディングに施すことができますが、外壁の状態などによりNGとなる場合があります。外壁が古くなっており、劣化状態が激しいと、通常の塗料による塗り替えやサイディングの張り替えをおすすめします。
そのままクリア塗装すると、劣化状態をそのまま残すことになり、色あせやひび割れ、チョーキング現象の補修の跡が残ります。この場合は、クリア塗装よりも着色された顔料で外壁を塗りつぶしたほうがいいでしょう。
また、フッ素加工された外壁、撥水処理された外壁、光触媒、親水性機能が施された外壁には、クリア塗装できません。同じように無機コーティング塗料、無機塗料による塗装面、コーティングされていない窯業系サイディング、金属系サイディングなどもクリア塗装ができません。クリア塗装できない外壁は、思ったよりも多いので、塗装業者に施工できるかどうかはすぐに確認したほうがいいでしょう。
クリア塗装に使える塗料
・日本ペイント UVプロテクトクリヤー
大手メーカーで人気のクリア塗装です。シリコンやフッ素などのグレードが用意されています。耐久性は10年、紫外線を吸収し、色あせを抑え、防藻、防カビ、親水性に優れています。
・アステックペイント 無機ハイブリッドクリヤー
耐久年数が20年以上あり、20年後も光沢保持率は80%もあります。高い親水性、セルフクリーニング機能があります。塗膜も強靭で、柔軟性もあり、傷やひび割れの発生も抑えてくれます。
・菊水化学工業 キクスイSPパワーフッ素クリヤー
こちらは、寿命15年以上と耐久年数が長く、フッ素樹脂のクリア塗料です。塗り替え回数も少なくて済み、コスパに優れています。ツヤあり、3分ツヤのツヤの種類が選べます。
AKIHIKO ICHIKAWA