外壁塗装の見積書で必ず確認すべきことって何?
外壁塗装で複数業者に相見積りを依頼することは、今では一般的になってきていますが、たくさんの業者に見積依頼をしただけで、その見積書の内容の確認や比較などが上手にできていない場合があります。そこで、ここでは、見積書の内容で必ず確認すべき事項についてカンタンに整理していきます。
見積書が読めるようになるとよいことがある?
建築や塗装業界以外の方が外壁塗装や屋根塗装を依頼する機会はそれほどありません。しかし、塗装工事を依頼するにあたり、何も知らないわけにはいきませんし、塗装業者の説明が理解できないようでは、悪徳業者にもすぐに騙されてしまうでしょう。
見積書を見れば、記載された材料や工事内容、価格で塗装業者が施工するということが一目でわかります。見積書を見て、不要な作業があれば削除を求める必要がありますし、他社との相場の比較も簡単です。
口頭での説明だけではなく、結果として見積書という文書を残すことで工事中や工事後のトラブルを防ぐことができます。塗装作業中でも、使用している部材や塗料などの施工内容の詳細を確認できますので、その場で改善を求めることができるでしょう。
塗装工事は、全てお任せではなく、最初から最後まで施主にも責任があり、その内容を確認しながら工事の進行をチェックする必要があります。
使用する塗料が具体的になっているのかどうか?
塗料の価格相場は、メーカー名や塗料名ですぐにわかります。使用する塗料は、下塗り、中塗り、上塗りなどに分かれていますが、全て同じ種類になる場合もありますし、塗り工程に応じた適切な塗料を選択する必要があります。
塗料メーカーでは、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研などが大手メーカーで使用実績も豊富ですので、比較的安全です。
もちろん、塗料のグレードもしっかりと確認しておきましょう。塗料のグレードや耐用年数、付加機能についてもよく確認し、相見積りでは、同じ条件で比較する必要があるでしょう。
下地処理で行うこと
塗装に入る前の下地調整、下地処理はとても重要です。クラックの補修やケレンなどの錆び落としに関してもどのような作業を行うのかが決まっており、よくわからない場合は、再度確認する必要があります。
下地処理をまとめて記載せずに、工程ごとに詳細がしっかりと記載されていることを確認してください。専門用語を見ても、ネットや書籍ならすぐに調べられますので安心してください。
三回塗りの塗装工程
外壁や屋根の塗装では、塗料が三回塗りになっているのかどうかがとても重要なことになります。塗装での三回塗りとは、下塗り、中塗り、上塗りのことです。下塗り材は、塗装面と塗料の接着をよくするために塗りますし、中塗りと上塗りの各工程では同じ塗料を使って丁寧に塗り重ねていきます。
塗装では、三回塗りが基本ですが、それ以上の回数を重ねて塗装することもあります。塗装業者によっては、下塗り、上塗りの二回塗りだけで終わらせることがあります。
こうした塗装業者は、よい塗装業者とはいえませんし、無理にコストを下げて塗装工事を請け負っている可能性もありますので、よく確認すべき重要なポイントです。
AKIHIKO ICHIKAWA