日本の一般的な戸建て住宅は、他国に比べると寿命が短いと言われています。日本の多くのお住まいの寿命は、20~30年程度です。
しかし、中には50年以上もきれいな外観をキープしているお住まいも実際に存在します。大切なマイホーム、いつまでも住み続けたいと思うなら、定期的なメンテナンスをしっかり行いましょう。
10年に一度の点検と各種補修、メンテナンス
屋根や外壁の塗装は、10~15年ごとに行われます。建物の外側は、自然環境に直接触れる箇所です。経年劣化も激しく傷みやすいので、ボロボロになる前に必要なメンテナンスを行います。5年や10年ごとの定期的な点検により、補修箇所も見つかる場合がありますので、必要なメンテナンスの前には、必ず各種補修や補強工事が行われます。
外壁のメンテナンス
外壁塗装やひび割れ補修が行われます。継ぎ目のコーキング剤の劣化なども、外壁からの雨水の浸入や内部の木材腐食の原因になります。外壁塗装の他、耐用年数が過ぎる頃には、張り替えを行います。外壁塗装工事は、100万円前後、張り替え工事は、200万円近い費用がかかることがあります。
屋根のメンテナンス
屋根材の違いにより耐久性や寿命が異なります。屋根部分は、常に直射日光や雨風にさらされています。屋根材によっては、塗装が必要です。
瓦は地震や突風でズレることがあります。塗装工事は、30~100万円、葺き替え工事は、70~150万円もかかることがあります。あわせて部分補修も実施されています。
水まわり設備のメンテナンス
水回りの設備機器が故障すると、日常生活にも支障が出ます。水回りとは、キッチン、お風呂、トイレ、給湯器などです。毎日使用していると、思わぬときに故障します。それぞれの機器の交換の目安時期が来る前に対処しましょう。定期的な清掃は、いつでもできる大切なメンテナンスです。キッチンやバス・トイレの修理・メンテナンスは高額になることがあります。
床・床下のメンテナンス
床下のシロアリの発生、金属部分の錆びの発生など、目立たない床下部分の点検と防蟻処理が必要です。
お庭やエクステリアのメンテナンス
お庭がある戸建て住宅も、植栽のメンテナンス、ウッドデッキやテラスの修理、玄関アプローチのリフォームなどが必要です。植栽の根が地中の給排水管を傷めることもあるからです。家族構成の変化によりテラスやウッドデッキの設置、住む人の高齢化によりスロープの設置が必要になることがあります。
AKIHIKO ICHIKAWA