外壁材には、サイディング、モルタル、ALCなどがよく使用されています。そして、外壁のリフォームとは、汚れて古くなった外壁を塗装したり、新しい外壁に張り替えたりするものです。ここでは、外壁リフォームの種類がすぐにわかるように解説していきます。
外壁のリフォームは3種類
外壁のリフォームは、大きくは3種類に分類できます。それは、外壁塗装、重ね張り、張り替えの3種類です。外壁リフォームのそれぞれの工事費用の目安をご紹介します。
外壁塗装は、40~70万円、重ね張りは、150万円前後、張り替えは、200万円前後となっています。
最も手軽な外壁のリフォームといえば、外壁塗装です。サイディングやモルタルの外壁の塗り替え工事が行われます。しかし、フッ素、無機、光触媒塗料などの特別な機能を持った塗料は、値段が割高になってしまい、費用相場の目安よりも高い工事費用がかかります。
他にも、外壁素材がサイディングの場合は、外壁の重ね張り(カバー工法)により、既存の外壁材の上から新しい軽量の金属製のサイディングを張り付けるリフォームがあります。既存の外壁材を全部取り払い、骨組みの状態にして、新しい外壁材を取り付ける施工が、外壁の張り替えです。
外壁の塗り替え
外壁の塗り替え工事は、塗装面の防水性能や美観などが失われるなどの劣化症状が進んできたら行われます。塗料のグレードにより、寿命が短い塗料もありますので、張り替えする必要のない場合に、メンテナンスの目的で塗装工事が行われます。
高価な塗料は耐久性の高く寿命の長い塗料です。他にも遮熱塗料、断熱塗料、セルフクリーニング機能のある塗料などは、高機能塗料として分類され、ハイグレードで高価格です。
30坪のお住まいなら、
アクリル塗料40~70万円、
ウレタン塗料50~80万円、
シリコン塗料60~90万円、
フッ素塗料70~110万円、
無機塗料80~130万円、
光触媒塗料90~140万円が塗料ごとの工事価格の目安になっています。
外壁の重ね張り(カバー工法)と張り替え
外壁が劣化すると、重ね張りや張り替え工事が行われます。
・外壁の重ね張り(カバー工法)150万円~
外壁がサイディングの場合は、古いサイディングの上にそのまま金属系のサイディングを張り付けます。金属製のサイディングは、軽量で重ね張りしても建物重量が重くならないので耐震性にはそれほど影響しません。
モルタルの外壁は、全て剥がした後、サイディングに張り替える工事になってしまいます。ALC外壁は、重ね張りが可能です。外壁の劣化や損傷が激しければ、最後は張り替え工事が行われます。
・外壁の張り替え 200万円~
既存の外壁材を全て取り外していきます。骨組みだけのスケルトン状態にした後、新しい下地と外壁材を取り付けます。既存の外壁材の撤去だけではなく、処分の費用も加わり、工事費用は最も高額です。骨組みを補強して耐震性や耐久性を向上させることができます。
AKIHIKO ICHIKAWA