屋根や外壁塗装を決断した後、施主は業者に全てお任せという姿勢では問題ありです。業者選びに始まり、塗装中や塗装前後に注意すべきことがたくさんあります。ここでは、基本的な塗装中の4つの注意点について解説していきます。
窓は開けないように養生はしっかりと
外壁塗装中や洗浄中なども窓を開けることはできません。窓を使用する場合は、養生の前に使用する窓があることをしっかりと伝えておきましょう。ただし、塗装作業中は必ず塗料の臭いが入ってしまうので、できる限り窓を開けないようにしましょう。
エアコンは使用できるように、業者が室外機の養生を行います。そのため、室外機がベランダにあるベランダ塗装の場合は、エアコンが使えない場合があります。使用する塗料には、臭いの少ない水性タイプもあります。妊婦や乳幼児がいるご家庭の場合は、塗装作業中は一時的に仮住まいに移って住むほうがよいケースがあります。
足場の設置と防犯対策
塗装作業中は、足場を設置します。1階だけではなく、2階にも足場を設置します。防犯対策として、全てのドアと窓の鍵をかけておくべきでしょう。留守になった工事現場は、空き巣被害が増加しやすくなっています。
飛散防止ネットは、塗装作業には必須の設備ですが、周囲からは目隠しになり、2階から侵入しやすくなってしまいます。2階の施錠を徹底し、施主も防犯意識を高めるようにしましょう。玄関灯や補助鍵、窓の防犯フィルムなども防犯対策に有効です。
塗装中は自宅にいるべきか?
工事期間中は、トラックも出入りしますし、足場を歩く音もします。しかし、足場の設置と撤去作業時が最も騒音が発生する時期です。ご近所トラブル対策として、塗装業者のほうが挨拶回りと工事日程などのお知らせを事前に行います。
それに合わせるようにして、自ら出向いて近隣にお住まいの方には挨拶回りを済ませておくべきでしょう。洗濯物を干すと、塗料や臭いがつくことがありますので、晴れた日でも部屋干しをおすすめします。自宅にいるほうが作業工程や工事の途中経過もよく把握できます。作業報告書を元に手抜き工事になっていないかなどをしっかりとご自身で確認すべきでしょう。
雨の時期や土日祝日の塗装工事
工事日程通りに進まない場合や雨の時期、土日祝日などを含む塗装作業の場合でも確認事項があります。雨の日の塗装作業は、原則として中止になります。梅雨や台風、降雪量の多い時期の塗装作業はあらかじめ避ける必要があるでしょう。
塗料の塗装後の十分な乾燥時間はとても重要です。予備日も設けているはずですので、雨が降りやすい時期の塗装作業は少し慎重になったほうがいいでしょう。日曜や祝日は、塗装業者のほうが休みになることが多く、作業を行うことは少ないでしょう。そのため、土日祝日は、雨で塗装作業が遅れたときの予備日になることがあります。
AKIHIKO ICHIKAWA