出典:www.potos-house.com/
新築後、数年たっただけでも外壁の汚れが目立ち始めることがあります。カビや苔なども発生します。建物の外観が汚くなるだけではなく、外壁の耐久性も落ち、建物の寿命も短くなってしまいます。
ここでは、外壁汚れの発生原因ごとに、汚れ落としのポイントや対策法をお伝えします。
外壁はなぜ汚れるのでしょう?
耐久性が高く、低汚染性の外壁材を使っていても、外壁材の経年劣化は避けられません。外壁には外壁材ごとの耐久年数があります。外壁の種類にも木質壁、サイディング、塗り壁、タイル、レンガなどの特徴のある外壁が存在します。
他にも、防火、防汚、光触媒などの特殊なコーティング剤が塗布された外壁材が登場し、その取扱いにも十分に注意しなければなりません。外壁の汚れは避けられませんが、外壁材に合わせた洗浄方法がとても重要となります。
外壁が汚れる主な原因
外壁の汚れは、主に外部環境に原因があります。建物全体は、常に太陽光による紫外線や風雨にもさらされていますし、大気中にも汚れの原因となるチリや埃などの成分がたくさん存在します。外壁の掃除は、頻繁に行うことができません。毎日の汚れがたまると、気づかないうちに外壁が汚れていきます。
外壁が汚れやすい周辺環境にも原因があります。住宅街などの家がたくさん建っているエリアは、隣家との距離も近くなり、通気が悪くなっています。また、池や川などが近くにあると、湿気が多くなりカビや苔の発生原因となります。さらに、学校や公園があると、人の出入りが増え砂埃が発生しやすくなります。国道沿いの家になると排気ガスも外壁を汚す原因となることがあります。
外壁についた汚れは、単純に付着した汚れなら落としやすくなっています。しかし、油性の汚れ、カビ、苔、藻、ツタなどの吸着根跡、シーリング材の脂分汚れ、錆びや白華現象による汚れなどは、簡単に落とすことができないので、専門業者による洗浄作業が必要です。
外壁の汚れ落としの方法
外壁の汚れを放置すると、毎日の汚れの蓄積により、外壁の見た目が悪くなるだけではなく、通常よりも外壁の劣化が進み、建物の耐久性が落ちていきます。建物の内部にも悪い影響を与えるので注意が必要です。
軽い汚れは、自分で落とせる場合があります。水洗いで落とせる汚れに限られますが、住居用洗剤を使ってスポンジやモップで汚れを落とす方法もあります。その後は、水洗いし、しっかりと乾燥させましょう。このとき、外壁や塗装面を傷めないようにしてください。
自分で落とせない汚れは、専門の洗浄業者に作業を依頼してください。高所の汚れ、ツタが絡まっている状態の外壁、市販の洗剤では落とせない変質汚れなども、外壁洗浄のプロ業者に任せるようにしましう。
外壁汚れの予防対策
水垢汚れは、笠木下、サッシ下、設備機器の下、水の通り道ができる場所で発生しやすくなります。外壁汚れ対策として、十分なスペースの確保や水切りの設置などのさまざまな工夫が施されています。シリコン汚れは、柔軟性を保つ油性の可塑剤ではなく、変性シリコンを使用することで汚れを防ぐことができます。カビや苔、藻が発生しやすい場所では、光触媒などの防汚性能の高い外壁材を選ぶことが、外壁汚れの予防対策となります。
AKIHIKO ICHIKAWA