外壁塗装は、色選びはもちろんのこと、耐久年数、グレード、性能、塗装箇所などのさまざまな選択ポイントがあり、組み合わせも無数にあります。 ここでは、塗料に詳しくない方でも最低限押さえておくべきポイントを3つに絞ってご紹介します。
迷ったときはシリコン塗料
今現在、外壁塗装で最も選ばれている塗料は、シリコン塗料です。80%以上のシェアがあります。シリコン塗料は、人気がある、というよりも、性能と価格のバランスに優れ、耐用年数も10年程度ありますので、何も考えずに選択してもほぼ間違いのない塗料として知られています。
同じシリコン塗料でも、メーカーや性能の違いがあり、種類も豊富です。シリコン塗料に絞り込みを行うことで、選択肢が少なくなり、初心者の塗料選びでも迷うことがなくなります。シリコン塗料の耐久年数は、7~10年、1缶あたりの相場価格は、15000~40000円です。
お住まいの環境に合った塗料を選ぶ
建物のこと、お住まいの環境のことをよく調べたうえで塗料を選ぶことがとても大切です。希望の色やグレードだけで塗料を選ぶと、失敗しやすくなります。
外壁の状況や周辺環境のことも考慮することで、塗料選びでの大きな失敗を防ぐことができます。 同じ外壁でも、モルタル、サイディング、コンクリートなどの素材により使用できる塗料が全く異なります。
周辺環境の問題では、海沿い、雨の多い地域など、お住まいの環境に合わせた塗料選びが必要となります。外壁塗料選びでは、予算も重要な要素となります。外壁塗料にはグレードがあり、グレードの高い塗料ほど、性能が高く、価格も高くなっています。予算内で収まるグレードの塗料を選ぶ必要があるでしょう。
耐久年数と性能から選ぶ外壁塗料選び
外壁塗料は、耐久年数が長いほど価格が上がるという関係が成り立っています。 シリコン塗料よりもフッ素や無機塗料のほうが耐久年数が長く、価格も上がります。
シリコン塗料以上のグレードの高い塗料は、耐久年数はほぼ同じですが、塗料ごとに性能が異なることから、相場価格にも幅が出ます。性能の高い塗料を選ぶと必然的に価格も上がります。 注意点としては、価格が安いからお得な塗料ではないということです。
耐久年数と性能のバランスをよく考慮し、お住まいの環境に合った性能を持つ外壁塗料を選ぶ必要があります。 塗料の性能で検討すべきものは、遮熱性能、防水性能、防汚性能、防カビ性能などになります。
AKIHIKO ICHIKAWA