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木材塗料で見かける造膜と浸透の2種類のタイプとは?
公開日:2018年12月04日 カテゴリー:函南町南箱根ダイヤランド


木材塗料で見かける造膜と浸透の2種類のタイプとは?


木材塗料


 ウッドデッキなどの木材への塗装に使う塗料といえば、「造膜タイプ」と「浸透タイプ」の2種類の塗料があることをご存知でしょうか?

 日曜大工や塗装などもDIYが当たり前となりつつありますが、初めて木部塗装に挑戦する人も増えてきています。

 木材への塗装は思った以上に注意点が多いので、材料や塗料選びなども間違えないようにしなければなりません。

 ここでは、木材塗料選びで初めて知ることが多い、木部塗装に適した造膜タイプと浸透タイプの木材用塗料をご紹介していきます。



造膜タイプの木材用塗料とは?

 造膜タイプの塗料で塗装するケースとは、木目がなくなっても色を変えてイメージを一新したい時などです。

 木材表面に塗膜が作られるため、デリケートな天然の木材をしっかりと保護できるようになっています。

 しかし、造膜タイプの木材用塗料で塗装した塗膜は、内部に浸透せずに木材の表面だけを保護し、内部まで保護できないことことが弱点です。

 木材は塗装していない場合は劣化が進行しやすく、木材が劣化すると腐食してしまったり、傷んでひび割れが発生したりします。

 ひび割れが発生しだすと、すぐに水が染み込んでしまうので、木材の内部から腐食しだし、劣化の進行が早くなって、すぐに木材が脆くなってボロボロになっていきます。

 造膜タイプと浸透タイプの2つを比較してみると、浸透タイプの場合は、木材の内部から塗膜の効果が発揮される点に大きな違いがあることに気づきます。

 逆に、造膜タイプは、木材の表面に限定された塗膜の効果しか発揮できないようです。

 耐久性の高さだけを比較した場合は、木材の内部が保護できる浸透タイプのほうが優れていることが多く、長期間使えるということになります。



浸透タイプの木材用塗料とは?

 木目を活かす浸透タイプの木材用塗料は、塗装すると木材内部にまで塗料の成分が浸透していきますので、木材の腐食を防ぐ効果の高い塗料だといえます。

 また、木材用の浸透タイプの塗料の製品の多くが、木材を保護するための撥水性や防カビ性を高めて開発されたものになっているため、知らなかった方は必ず使用を検討するようにしてください。

 ウッドデッキや屋外に設置している天然木材のテーブルやチェアなどには、このような天然木材を保護することをあらかじめ想定した塗料で塗装しなければなりません。

 しかし、塗装した木材表面に水分が付着して、乾湿を繰り返すことによって、次第に塗膜の保護効果が薄れ、耐水性は思った以上に早く低下していきます。

 表面のツヤや塗膜の光沢を長期間保持したい場合は、浸透タイプではなく、造膜タイプの塗料をおすすめすることになるでしょう。

 浸透タイプの塗料で木材を塗装した場合は、ツヤの調整ができない、というデメリットがあるからです。

 最後に、両者のメンテナンス性を比較すると、浸透タイプよりも造膜タイプのほうが優れていることが多いようです。

 浸透タイプの塗料は、耐水性に劣る点が弱点となっているためで、耐久性が高い場合でも耐水性のほうが先にダメになってしまいます。

 しかし、浸透タイプの塗料をメンテナンス目的で使う場合は、すでに塗装された表面の上から重ね塗りするだけでも塗装作業が行えるというメリットがあります。



造膜タイプと浸透タイプのどちらの木材用塗料がいいのか?


 2種類あるとされる木材用塗料において、どちらのタイプの塗料を選ぶべきかといった問題で悩んだときは、まずは塗装する木材の状態を正確に把握することから始めましょう。

 ウッドデッキを例にとってご説明すると、木材が劣化していくとひび割れが発生しやすくなります。

 その小さなひび割れ部分から水が染み込んでいくため、内部から腐食していくケースが多くなっています。

 浸透タイプの塗料を選んで木材に塗装すると、木材表面には塗膜ができませんが、塗装すると木材内部にまで塗料の保護成分が浸透していきます。

 木材内部の表層に対する高い保護効果によって、塗り替え後に起こりやすいひび割れトラブルを防ぐ効果がありますので、塗り替えの時に最適な木材用塗料であると考えられます。

 逆に、造膜タイプの木材用塗料を使用した場合は、木材の表面だけを保護するだけに留まり、木目を潰してしまいます。

 美しい木目を残したいというときは浸透タイプを使うべきで、劣化状態がひどいときには造膜タイプの木材用塗料を選んで塗装するようになっています。

 浸透タイプの塗料で塗装した時の仕上がり具合に関しては、元々あった木目が残っていますので、これまでのイメージをあまり崩すことがなく、今まで通りの木材の自然な風合いや温もりのある手触りがそのまま楽しるようなイメージです。

 造膜タイプの場合は、ペンキをベタ塗りしたような塗装面になってしまい、木目が隠れてしまうので、これまでのイメージを損なう恐れがあります。

 しかし、木材が古くなっていてもまだ使いたい場合や塗装面についた傷を隠す場合などには、造膜タイプの木材用塗料で塗装すると、古さを感じなくなり、全く新しい塗料で塗装したようなイメージに仕上げられます。

 

 

函南町南箱根ダイヤランドで外壁塗装・屋根塗装をお探しなら市川塗装

PROFILE
プロフィール写真
市川 明彦
AKIHIKO ICHIKAWA
塗装技能士・建築士|複数の職場で建築物の塗装・メンテナンスの経験を積み、先代である父の塗装店を2005年に引き継ぐ。塗装技能士・建築士に加えて、雨漏り診断士・戸建住宅劣化診断士・窯業サイディングメンテナンス診断士も保有。 情報を公開し、活動において開かれた姿勢を持つことで、信頼と誠実さを築くという理念を掲げて活動している。
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