DIY塗装はやめたほうがいい決定的な理由
DIY塗装は簡単な作業ではありません。専門知識が必要な作業ですし、高所作業を安全に行うために足場の設置が必要になることがあります。塗装専用の各種道具や機械器具などもその都度用意するために、新たに購入したり、レンタルしたりする必要があります。
DIYでは、塗装職人が無料で手伝ってくれることはありません。ご自身やご家族、お友達などに手伝ってもらうことになるでしょう。こうしたさまざまな理由やデメリットから、塗装作業は、DIYではなく塗装専門業者に依頼するようにしてください。
たとえ塗装でも高所作業は危険な作業
塗装作業は、屋根や外壁などの高い位置で作業を行うことが多く、脚立や作業台などの足場は、きちんとした丈夫なものでなければ、安全に塗装作業をすることはできないでしょう。安定した丈夫な足場で塗装作業をすると、塗装の塗膜の品質も高くなります。
不安定な場所で素人がDIY塗装作業を行うと失敗の可能性が高まります。筋肉痛になったり、転倒してケガをしたりします。ケガをすると、仕事をしている方なら普段の本業にも影響してしまいます。保護メガネなどをしていないと、塗料が飛散し目に入ってしまうこともあり危険です。
こうした、塗装作業に関するリスクに対して完全にカバーできていない状態で、DIY塗装することはとても危険です。塗装工事のやり直しでさらに塗装業者に高い費用を支払うケースにもなってしまうので、危険な塗装作業は、専門家に任せたほうがいいでしょう。
塗装作業は知識だけでは無理、豊富な経験と専用道具が必要!
屋根や外壁の塗装工事に関する知識を公開する企業や塗装業者も増えていますが、実際に経験してみなければ、その苦労やノウハウを知ることはできません。塗装作業を一人でやると、2~3か月ほどかかります。本業のあるサラリーマンの方では、短期間で終わらせることはできません。
塗装作業の工程にも、きちんとした順番があります。こうした作業工程を守って塗装しなければ、塗料の性能が十分に発揮されることはないでしょう。高圧洗浄機やローラー、刷毛なども塗装専用の道具を使って行います。塗装の経験がない人は、必ず失敗します。失敗しながら、知識や作業を覚えることは時間の無駄です。やはり、塗装の専門家に作業してもらったほうがいいでしょう。
下地調整はプロだから完璧にできる!
下地調整は、塗装工程では、表に出ないわかりにくい箇所ですが、経験豊富なプロの作業に比べると、DIYでは不完全な作業になってしまうことが多くなります。
下地調整は、塗装後の品質を左右します。塗料がきちんと密着していなかったり、凸凹が多かったりすると塗装が剥がれてしまうので注意したいところです。
各種クラック補修作業、シーリング・コーキング補修、モルタル補修なども塗装前の重要な作業となり、手抜きしなくても、補修の完成度が低いと、塗装の品質を大きく変えてしまうことがあります。
塗料選びや組み合わせが難しい
塗装作業は、3回塗りが基本工程になっています。ホームセンターで売られている塗料は、塗装業者が使用する塗料とは異なります。業務用の塗料の取り扱いが難しく、塗装の完成度も業務用の塗料のほうが高くなります。
また、塗料の種類が多いので、求める塗料の機能や下塗りと上塗りの組み合わせなどを考えたベストな塗料選びができるのは、塗装専門業者にしかできないことです。
使用する塗料・材料や道具なども業務用のものと家庭用のものとでは大きな差が生じます。DIY塗装工事は、塗装の完成度も素人の出来でしかない、ということを理解しておきましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA