外壁塗装の近隣トラブルはこうやって防ぐ!
外壁塗装工事での近隣トラブルは、たいていのケースでひどいものになる前に静まりますが、塗装業者のほうで事前対策や予防策をしっかりと行っているからに他なりません。施主がそれほど心配する必要はありませんが、近隣トラブルの原因や予防策についての知識をお知らせします。
騒音による近隣トラブル
塗装作業に限らず、工事期間中は、常に物音や話し声などの騒音がします。塗装工事の場合は、足場の設置や撤去の作業時に大きな騒音が出ます。足場は、金属製のパイプを組んで設置していきますが、ハンマーを使って設置する足場の場合は、不快な金属音が出ますので、想像以上に大きな音がした場合は、近隣トラブルに発展することがあります。
足場はなくすことができませんが、音がしにくいタイプの足場を使用することで騒音を予防することができます。また、工事前の事前のご挨拶は欠かさず、施主も誠意をもって挨拶にうかがうようにすると、近隣トラブルの発生を未然に防ぐことができます。
お隣の敷地へ侵入しての工事
足場を組むとき、建物が敷地面積いっぱいに建てられているケースでは、お隣の敷地に入って作業しなければならないことがあります。さらに、足場がお隣の敷地にまではみ出すような場合は、事前相談をしないで工事を始めると、近隣トラブルに発展し、工事が中断することがあります。
不法侵入として感情的になってクレームが入ることもありますので、お隣の方の気分を害さないように、お隣の方との事前相談・事前打ち合わせなどは、しっかりとやっておきましょう。また、具体的な工事の内容の説明は、全て塗装業者にお任せしたほうがいいでしょう。
お隣のモノの破損や塗料の汚れ
工事で使用する資材や道具がお隣の家に落ちて、植栽をつぶしたり、植木鉢などを壊してしまったりすることがあります。モノを落とすだけではなく、ぶつけて壊したり、汚したりすると、ご近所の方も黙ってはいないでしょう。
お隣の外壁や車、お庭などに塗料がついてしまうことがあります。塗装前には、養生や飛散防止シートの設置を行いますが、完全に防ぐことは難しいでしょう。
こうした、塗装工事に伴うモノの破損や塗料の汚れに対して、塗装業者ではどのような保証・補償を行うかについて、事前に説明を求めるようにしてください。請負業者賠償責任保険などに加入している塗装業者なら安心ですが、金銭的な補償だけで済むわけではありません。お隣とのギクシャクした関係がその後もずっと続きますので、できれば、工事前も工事後も手抜きすることのないよい塗装業者に仕事を依頼するようにしましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA