








外壁塗装での失敗は痛いツートンカラー
外壁塗装では、再塗装工事をしたいと希望する方の中には、おしゃれな「ツートンカラー」にしたい、と考えている方が増えています。いろいろなカラーシミュレーションをして色選びは完璧だと思われた場合でも、実際の塗装面を見て失敗してしまった、と後悔しないように、失敗からいろいろなことを学んでおきましょう。
色選びはプロにも相談することが重要
外壁塗装での塗装色選びは、スマホや車の色を選ぶような簡単なものではありません。外壁は、いつも外から見えますし、次の塗り替え時までずっと同じ色の建物に住まなければなりません。
外壁塗装で失敗する理由はいろいろありますが、色に関する知識が少なく、やってはいけない組み合わせの配色や典型的な失敗例となる色の組み合わせを使ってしまうことです。
こうした失敗をしないように、塗装業者の色に詳しい専門家とよく打ち合わせを行い、試し塗りを何度も行ったうえで塗装色選びを行いましょう。
ツートンカラーでコントラストの強い色の組み合わせは×
コントラストとは、明るさなどの差の違いです。輝度や明度などでは、コントラストの差を調整してさまざまな色の組み合わせを検討することができます。明るさのコントラストでは、文字の色などを使用する場合は、文字色に明るい色を使い、背景色に暗い色を使うと、文字がさらに読みやすくなります。
しかし、同じように黒と白を使ったツートンカラーの外壁塗装色の組み合わせは、外壁塗装色としてはNGとなり、あえて選ぶ場合でも使い方が大変難しいものとなります。安っぽい仕上がりになってしまうこともあります。そして、予想していた仕上り具合とも全く異なる印象になってしまいます。白も黒も両方とも汚れが目立ちやすい色です。外壁塗装ではあまり選ばれることの少ない色の組み合わせになります。
好きな色だけを使うと失敗するツートンカラー
ツートンカラーで使う色の種類は、2~3色しかありません。しかし、好きな色だけを選んでしまうと、失敗しやすくなります。できる限り、明るい色は薄めの色を使用し、濃いめの色は暗めの落ち着いた色を選ぶようにしてください。
明るすぎる色を選ぶと、周囲の景観にもマッチしなくなることがありますので注意が必要です。外壁塗装では、白や黒、グレーなどの無彩色は、色の選択に含めないほうがよく、その他の有彩色を選ぶほうが、色選びでは失敗しにくくなります。
目立つ原色系は使えない!
原色系の色が派手な色の場合は、ツートンカラーでは使えません。例えば、赤、青、黄、ピンクなどの原色を使うのはNGです。こうした目立つ原色系の色は、商業施設や店舗の外壁などでは使用可能ですが、失敗すると塗り替えの時期が早まってしまうでしょう。
明るい原色を使うと、とても目立つことが多く、一般住宅の外壁には不向きです。ツートンカラーで使う2色が両方とも原色にならないように注意しましょう。
洋風住宅や輸入住宅では、明るい原色系の色を使っている事例がたくさんありますので、現地でツートンカラーのイメージがどう見えるのかをよく確認してから、塗装色を決定するようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA