足場は、塗装工事においては、脇役となりあまり目立たない存在です。 しかし、作業員の安全や作業の効率を考えると、現場や用途に応じた足場を選ぶ必要があります。 ここでは、足場の種類や選び方について解説します。
塗装工事でよく使われる足場の種類と各足場の特徴
くさび(ピケ)足場
一般的なお住まいの改修工事でもよく選ばれている足場です。足場設置の工事期間が短く、安全性が高いので、職人の作業もやりやすくなります。 設置時に大きな騒音がします。場所によっては設置できない場合があります。
わく組足場
足場を高く組むことができ、高層階の建物にも対応できます。安全性は高まりますが、部材が大型ですので、資材置き場や搬入経路に関しては、十分なスペースが必要です。
単管ブラケット足場
単管に足をのせる板をボルトで固定した足場です。単管足場よりも安全性が高まります。 設置工期も短期間です。単管足場 鉄パイプを組み合わせて建てる足場です。2本のパイプの上に乗って職人が作業します。狭い場所にも設置できますが、安全性が低くなります。 塗料缶や刷毛を足場に置くことができませんので、作業がしにくくなります。他にも、脚立足場、無足場工法などがあります。
足場費用の目安、無料には注意
次は、各足場の設置単価の目安についてご紹介していきます。
・くさび(ピケ)足場は、1平米あたり800~1200円、
・わく組足場は、1平米あたり1000~2000円、
・単管ブラケット足場は、1平米あたり800~1200円、
・単管足場は、1平米あたり600~800円、
・脚立足場は、1平米あたり360円、 無足場工法は、1平米あたり70~400円、 です。
これらの足場費用の目安相場から、平均的な30坪のお住まいで計算すると、15~20万円程度が足場の設置費用の目安金額となります。外壁塗装工事費用総額の約2割が足場代だ、という考え方もありますので参考にしてください。
足場代は、無料にできない費用です。見積内容で足場代の項目がない場合は、どうやって塗装作業を行うつもりなのかをよく確認してください。
外壁塗装で使用する種類の足場とは?
外壁塗装工事でよく使用される足場は、くさび(ピケ)足場です。くさび(ピケ)足場は、他の足場に比べて、組み立てや解体にかかる時間が少なく、安全性が高いからです。 他の足場に比べても、揺れが少なく、職人の塗装作業の安全性を十分に確保し、高い工事品質を維持することができます。
AKIHIKO ICHIKAWA