【外壁塗装】新タイプのアクリル塗料が気になる!
「アクリル塗料」といえば、耐久性の低い従来タイプの低グレードのアクリル塗料を思い描く方が多いとは思いますが、耐久性の高い新しいタイプのアクリル塗料が登場したために、再び注目されてきています。まだ、使用例は少ないため、不安はありますが、ここでは今後の参考になるように新しいタイプのアクリル塗料を中心にご紹介します。
旧タイプのアクリル塗料は耐久性が低い
旧タイプのアクリル塗料であっても、そこそこの需要があり、使い方を間違えなければ、今でも十分に使える優れた塗料です。従来のアクリル塗料は、耐久年数が5~7年しかありませんが、施工コストが安く1平米あたり1400~1600円が相場単価です。
5年先などの短い期間で建て替えや解体を予定している場合は、今でもアクリル塗料が使われています。また、店舗などの屋内での塗装や木製家具などの塗装では、アクリル塗料が活躍します。耐久性が低くても、コストが安く、他のグレードと同様にしっかりとした塗料の機能が発揮されているなら、見劣りすることはありません。
15年の耐候性がある「ピュアアクリル塗料」
アステックペイントから販売されているピュアアクリル塗料は、メーカー独自の技術開発により誕生したアクリル樹脂をベースとした高い機能を誇る塗料です。ピュアアクリル塗料とは、不純物を一切排除し、透明度や耐久性を大幅にアップさせています。
アクリル樹脂そのものには高い弾性力がありますので、クラックにも追従でき防水機能に優れています。紫外線にも強く、耐候性も高い点も見逃せません。ポリカーボネート樹脂をブレンドし、耐候性はさらに強化されています。耐候性は、フッ素塗料と同様に15年以上保持できると言われています。
アステックペイントでは、防水性や遮熱性を高めたピュアアクリル塗料も用意していますので、製品のラインナップなどをよく確認して、求める機能を持つピュアアクリル塗料を選んでください。
アクリルベースの「ラジカル制御形塗料」
アクリルベースのラジカル制御形塗料は、耐久性や価格などもシリコン塗料とフッ素塗料の中間グレードとして分類できる新しい塗料です。ラジカル制御技術とは、劣化の原因となるラジカル物質を制御できるというものです。
日本ペイントの「パーフェクトトップ」は、大手塗料メーカー製の代表的なラジカル制御形塗料です。中空ポリマーが塗膜の隙間を埋め、光沢感があり、親水性も高いという「ポリマーハイブリッド技術」が耐久性をさらに高めています。
ラジカル制御形塗料は、1平米あたりの単価が2500~3000円でシリコン塗料と同等の価格帯です。それでいて、シリコン塗料よりも耐久年数が変わらないほどの耐久性を持っています。ラジカル制御形塗料は、まだ使用実績が少なく歴史が浅いという心配はありますが、注目の新型の塗料です。
AKIHIKO ICHIKAWA