自分でできる外壁診断!4つのポイントを知る!
外壁塗装の見極め時期はとても大切です。遅れてしまっては、建物内部が傷みますし、早すぎると無駄になりもったいないからです。外壁は少しずつ傷んでいきます。定期的にご自身でも外壁診断を行い、塗装やメンテナンス時期を知るようにしましょう。
チョーキング現象(白亜化現象)
見た目には分かりにくいチョーキング現象です。外壁を手で触って少し擦ってみましょう。白い粉がついたら塗装が劣化している証拠です。サイディングやトタンなどの外壁を問わず、塗料の劣化問題です。紫外線が原因ですが、塗料が分離し粉化しています。
放置していると、雨や風により外壁を保護する塗料がなくなってしまい、外壁材の劣化を早めます。早期に外壁塗装を行いましょう。
外壁のひび割れ(クラック)
外壁を見てすぐひび割れやクラックが発見できたら、補修を行いましょう。雨が降った時、ひび割れの部分から建物内部に雨水が浸入します。ひび割れが髪の毛ほどの細さで、目立たない場合は部分的な補修で済みますが、補修材選びは慎重に行いましょう。
塗装メンテナンスを行う場合は、再塗装が不可となり結果的に補修のやり直しを行うことになるからです。大きなクラックは、「構造クラック」と呼ばれ、素人の方でもすぐに発見できます。
壁の目地(継ぎ目)のシーリング剤の劣化
次は壁の継ぎ目を見てみましょう。継ぎ目には目地を埋めるコーキング剤が使用されています。しかし、このコーキング剤にも耐用年数があり、次第に劣化し亀裂箇所が目立つようになります。雨が降ったときに、コーキング剤の亀裂箇所から雨水が浸入しやすくなります。内部に雨水が浸入し、外壁材が急速に脆くなっていきます。部分的な補修も可能ですが、建物内部の不具合が発生しているなら専門家にも相談してください。
金属部分の錆びの有無
金属系のサイディングを使用している場合には、広範囲での錆びの発生を発見することがあります。ガルバリウム鋼板なら茶色い錆び、アルミニウム系のサイディングなら白い錆びが発生します。その他、鉄部にも錆びが発生していれば、外壁も劣化している可能性が高いと考えられます。
赤茶色の錆びはわかりやすいとは思いますが、白い斑点の錆びは発見しにくく、発見が遅れると次第に広がっていくため手遅れとなります。金属系のサイディングは特に注意して自己点検を行ってください。外壁は見て判断・確認するだけではなく、触って確認することも大切なことです。
AKIHIKO ICHIKAWA