屋根や外壁の塗装工事では、必ず見積書の内容を確認します。見積書の確認で重要なことは、塗装工程が「三度塗り」になっているかどうかを確認することです。しかし、本当に三度塗りが行われているのかどうかを実際の塗装作業で確認しなければなりません。ここでは、素人でもわかる三度塗りの確認方法について解説していきます。
屋根や外壁塗装での三度塗りの基礎知識
三度塗りは、屋根や外壁塗装の仕事をしている専門家にとっては、基本中の基本です。一度目は下塗り、二度目は中塗り、三度目は上塗りです。下から順番に丁寧に作業を行い、乾燥させながら次の工程に移っていきます。一度塗りだけでは、塗膜の紫外線、雨に対する保護機能がうまく働きません。メーカー側でも三度塗りが最も効果が発揮されるように設計しています。中には、三度塗り以上の四度塗りや五度塗りを行う塗料もあります。
・下塗り
下塗りは、最も重要な塗装工程です。塗装面の材質や劣化状況、中塗り・上塗りの塗料の種類により下塗りに使用する塗料が決定します。下塗り塗料は、密着性を高める働きがあります。下塗り塗料の名称には、シーラー、プライマー、フィラー、サーフェイサー、微弾性フィラーなどがあります。
・中塗りと下塗り
2回目と3回目は中塗りと下塗りです。二回の重ね塗りによって、耐久性が上がりムラのない美しい塗膜が仕上がります。上塗り塗料には、ウレタン、シリコン、フッ素などの耐用年数に応じたさまざまなグレードがあります。また、機能性の高い光触媒塗料、遮断熱塗料なども用意されています。使用する塗料のメーカー名や商品名、型番などが確認できるかどうかも塗料選びでのポイントとなります。
三度塗りをしない手抜き塗装業者の問題
三度塗りの原則があることがわかっていても、施主が何も知らない場合は、三度塗りの工程を省略し手抜き工事で利益を得る業者が少なからず存在します。十分な乾燥時間を取らないと、塗料の塗膜機能が十分に発揮されません。
塗装回数を減らし、作業時間を減らすと人件費を抑えることができます。利益を出すために、どうしても手抜きする業者が多くなってしまうのも事実です。三度塗りを守っていないと、耐用年数が短くなってしまいます。5~10年程度で塗膜の剥がれ、気泡、縮み、割れなどの不具合症状が見られるようになります。
三度塗りのチェック方法
素人でも塗装の三度塗りの品質を確認できる方法があります。見積や契約段階で、見積内容とスケジュールなどをしっかり確認します。また、事前に下塗りや上塗りの塗装サンプルが入手できれば、実際の塗装工程を見比べることで塗装品質を確認することができます。
乾燥時間も考慮しますので、6日以上の日程が必要です。外壁と屋根の塗装を同時に行う場合は、9~14日間の日程が必要です。下塗り塗料、下地調整、下塗り、中塗り、上塗りなどの専門用語で、見積書に詳細項目が書かれているかどうかもよく確認しておきましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA