塗料は、耐久性能を求めるだけのものではありません。何かプラスアルファの機能性を求めるなら、塗り替えの機会に、夏場の暑さ対策を見据えた遮熱塗料に塗り替えてみませんか?
屋根リフォームなら遮熱塗装がおすすめ
お住まいの周辺環境や建物の構造により、夏場の暑さに耐えられないとお悩みの方も多いでしょう。日中はもちろんですが、夜間の暑さも酷いようなら、夏バテになり、健康も害することにもなるでしょう。
屋根塗装は、一度でも施工すると、10~15年程度は持ちますので、遮熱効果の高い塗料を使用すると、次の塗り替え時まで省エネ、節電効果なども得られます。お子様やペット、体の悪い高齢者などがいて、一日中室内にいるなら、できる限り快適な環境でくつろげるように、屋根や外壁への遮熱塗装をおすすめします。
室温低下以上の体感温度下落効果
屋根や外壁を遮熱塗料で塗装すると、本当に室内の温度が下がるのでしょうか?屋根の表面温度でいえば、10度以上も下がることがありますが、室内の温度は最大でも約3度程度の下落に留まります。しかし、真夏の暑い室内で3度も下げられるなら、体感温度ではかなりの冷房効果が得られるものと考えてください。エアコンの設定温度を3度以上上げても、以前と同じような省エネ効果が得られます。昼間だけではなく、太陽が沈んだ後はエアコンを使わなくても快適に過ごせます。年間の電気代にすれば、約15%の節約になると言われています。
建物は太陽の熱を受けて蓄熱しています。遮熱塗装は、蓄熱を防ぎ、日の入り後はすぐに室内気温を下げてくれます。遮熱塗料は、屋根や外壁以外にも陸屋根やベランダ、バルコニーにも使用するとさらに効果的です。
おすすめの遮熱塗料3選
大手から販売されている遮熱塗料の中で、使用実績が多く、安定した品質を維持している遮熱塗料についてご紹介します。
・「パラサーモ」日本特殊塗料
日本で最初に登場した遮熱塗料です。熱放射性に優れたセラミックを使用しています。カラフルな色彩が人気で、防藻性・防カビ性などにも優れています。スレート屋根に使用すると、耐用年数は約12年程度です。水性の遮熱シリコン塗料です。単価は、1平米あたり2600円前後です。
・「アレスクール」関西ペイント
関西ペイントの遮熱塗料です。表面温度はマイナス15度、室内温度はマイナス5度下がります。濃い色を選ぶと遮熱性能が低くなるので、できる限り、明るくて薄い色を選択するようにしましょう。単価は、水性シリコンなら1平米あたり3500円前後です。
・「クールタイト」エスケー化研
近赤外線を反射できる優れた遮熱塗料です。低汚染機能により遮熱性能が長持ちします。その他、耐薬品性、耐候性、耐久性に優れています。防カビ、防藻性などにも有効です。単価は、1平米あたり3700円前後です。
AKIHIKO ICHIKAWA