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外壁塗装では、初めての方ほど、見積書に記載されている専門用語の意味、使用資材名や作業の内容についてもわからないことのほうが多いはずです。さらに各費用の項目の相場単価などにも注意を払う必要があります。
外壁塗装費用を大まかに分けて考える
外壁塗装費用の主要内訳を見ると、材料費、人件費、運営費・諸経費、足場代に分けることができます。材料費は、塗料の他、養生にかかる費用も含まれています。外壁塗装で使う材料は全て含みます。人件費は、塗装職人の人件費のことです。運営費・諸経費は、交通費、運搬費、事務手数料、雑費などが考えられます。営業や広告宣伝にかかる費用も含まれていることがあります。足場代は、塗装作業には必ず必要で、塗装職人が安全に作業できるだけではなく、高い塗装品質を維持できます。人件費と諸経費がそれぞれ30%、塗料・養生の資材代と足場代がそれぞれ20%が、外壁塗装費用の内訳の相場です。
見積書に記載される費用の内訳
次は、見積書を詳しくみてみましょう。次に記載する項目が、よく見かける外壁塗装費用の内訳です。
足場費用、養生費用、高圧洗浄費用、下地調整。下塗り、中塗り、上塗りのそれぞれの塗料を含めた材料費と作業費。破風や軒天などの付帯部の塗装費。コーキング工事、防水工事、その他諸経費、などに分かれています。
重要となる費用の見方
見積書に記載の項目で重要だと思われるものに絞ってポイントや見方をご紹介します。複数の外壁塗装業者に見積依頼をしますが、塗装面積、下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗り回数、高圧洗浄、下地補修、コーキングの打ち替え・打ち増し費用、付帯部の塗装、ベランダの防水塗装などをよく比較します。さらに、それぞれの工事内容を確認し、価格相場と乖離していないか、などをよく確認したうえで、慎重に外壁塗装業者選びを行うべきでしょう。
総合計が安すぎる見積書に要注意
極端に総合計が安い見積書は、再度確認が必要です。特に経費や人件費の大幅カットは、手抜き工事を行う可能性が高い外壁塗装業者です。塗料費や養生に関する費用、足場代などは、地域などにより相場が決まっていますので、大きなブレはないはずです。
特に塗料のグレードや種類、商品名、使用量、3回の塗り回数などが記載されていない見積書は再度確認や質問が必要となるでしょう。ちょっとした疑問でも、コスト削減や手抜き工事の可能性を発見できることがあります。複数業者への見積でも、わからないことがあれば遠慮なく担当者に質問してみてください。
AKIHIKO ICHIKAWA