- トップ
- よくあるご質問(Q&A)
- 外壁のクラック補修について(Q&A)
我が家の外壁材はサイディングです。窓の右下の壁にクラックができています。雨水が入るのが心配なので、直したいのですが、1か所だけなので、自分で直そうと思っています。どのような補修材を使えばいいでしょうか?また作業手順など教えてください。
回答
ひび割れの原因
開口部(窓)周辺にできるひび割れを開口クラックやせん断クラックと呼びます。特長としては、斜め方向にクラックが発生します。
開口部は柱が少なく、構造的に弱い部分です。建物自重や地震などの影響で開口隅部が歪みクラックが発生します。補修で補強はできませんので、今後もクラックが発生するのを前提にした処理が必要になります。
開口部周辺のクラックは早急な処理が必要?
窓のサッシは、外壁面よりも2センチ程度外側に出ています。窓で受けた雨水は一旦レール(溝)部分に集まり、レールの左右角より排出します。窓の下側端部に外壁に雨染みができているのを見たことはありませんか。そこにクラックがあれば、継続して雨水が内部に入ることになります。そのため開口部周辺のクラックはしっかりとした処理をしなければなりません。
補修方法
一定のシーリングの厚みを確保するために、カッターでクラック個所をV字に削ってください。幅10mm、奥行5~10mmくらいに広げてください。チョコチョコと少しづつ削る感じです。力を入れてぐっさりやらないように注意してください。サイディング壁の裏側に防水シートが張ってありますので、破らないように意識して作業してください。一定のシーリングの厚みを確保するためにおこないます
削りかすを払って、付着物がない状態にしてください。きれいに仕上げるために、削った部分より外側にマスキングテープを貼ります。プライマーを小さい刷毛で塗ります。プライマー塗布後、20分以上経過したら、シーリングを打設しヘラで平らにならします。他の部分を汚さないようにゆっくりとマスキングテープを取ります。
ホームセンターで購入するもの
・マスキングテープ
・目地刷毛(細い刷毛)
・変性シリコンのシーリング(なるべく外壁の色に近い色)・専用プライマー(変性シリコンの注意書きに記載)
・カートリッジ(シーリング打設する道具)
・シーリングを均すヘラ
シーリング後に色を塗りたい場合は、シーリングの注意事項に従って3日程度乾燥させてから、できれば油性塗料で塗装してください。シーリング打設部分が意匠的に気になる場合は、外壁面と同じ色、パターンや模様をつけることで目立たないに状態にすることができますが、この場合は、プロに依頼してください。プロに依頼した場合の費用は、5千円~3万円程度です。
AKIHIKO ICHIKAWA