外壁塗装工事は、一日では終わりません。1週間から2週間もかかることもあります。施工中もそのまま生活する場合は、様々な制約がありますので事前に対処できることはやっておきましょう。
外壁塗装工事前の注意点
色選びで失敗しないように
外壁塗装では色選びが重要です。わからない場合は、塗装業者がおすすめする無難な配色を選んでください。 色見本と実際の塗装色は、同じでも時間帯や季節、場所が違うと全く異なった色のイメージになっています。
失敗したな、と思うことがないように、試し塗りや好きな色を使った外壁のお住まいを見つけたら、そのまま塗装業者に伝えるといいでしょう。カラーシミュレーションも、パソコンの画面上と現場での色の感覚は全く違うので注意してください。
寒冷地でなければ季節はあまり気にしない
外壁塗装では、「真夏や真冬、雨が多い梅雨の時期は避けてください」とインタネットの情報で見た方もいるかと思います。実際のところどうでしょうか? 実は塗料カタログの注意書きに記載されている注意すべきポイントは2点です。
・5℃以下では塗装しないで下さい。
・湿度85%以上では塗装しないで下さい。
この2点を守れば、殆どの場合問題なく塗装できます。季節に限らず、雨で濡れているところに塗装したり、もうすぐ雨が降る予報なのに塗装したり。これらは不具合の原因になりますので、問題外です。日中5℃以下が多いような寒冷地では、塗装は避けた方が良さそうです。
外壁の補修箇所の有無
塗装業者によっては、塗装専門の職人しかいませんが、外壁に何か問題や補修箇所があれば補修した後に塗装作業を行います。外壁調査を依頼する際、建物内部の補修が必要かどうかがわかるリフォーム会社にも点検依頼をお願いしましょう。最終的に相見積もりで塗装を依頼する業者を選びます。
外壁塗装工事中の注意点
窓の開放やエアコンの使用
外壁塗装中の生活は、いつもと違った環境です。日中に塗装作業を行いますが、足場を組み、高圧洗浄や下地処理の後、塗装作業を何度も行います。
窓を開けられる箇所もありますが、塗料の匂いはどうしても気になります。健康に害の少ない塗料であっても、室内に充満することは避けられません。 エアコンの使用はできるようになっていますので、夏場や冬場の空調が必要な時期は窓を閉めたままエアコンを稼働させて生活するといいでしょう。
洗濯物はどうする?
いくら養生をしていても、洗濯物に塗料が飛び散ったり、匂いがついたりすることは避けられません。できれば、室内での部屋干しをおすすめします。
騒音対策 作業中に騒音がする工程がいくつかあります。
足場の組立や解体時、高圧洗浄時、錆び落としなどのケレン作業時です。塗装作業時にはあまり騒音はしませんが、塗装作業の前半では音がうるさい作業が多く、外出したほうがいい場合があります。
留守中の作業と防犯対策
塗装作業中に留守をすると、職人が作業をしていても空き巣が入る可能性が高くなります。塗装職人を装って室内に入る可能性もあります。窓の施錠や戸締りは確実に行いましょう。塗装作業中に留守をする場合には職人に一言断っておきましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA