一歩先行くお家の外壁選びのコツ
お家の外壁は、全体の印象を決める大切なアイテムです。お住まいを検討するときは、無難な色、いくつかの外壁の種類からご自身のイメージにぴったりの外壁を選びます。外壁選びの種類やコツについても知っておいてください。
5つの外壁材について
外壁材でよく使用される種類は、サイディングとモルタルです。他にもよく使われる外壁材があります。ザイディング、モルタルと塗り材、タイル、コンクリート、ALCのそれぞれの特徴について知っておくと外壁材選びもスムーズです。
そして、外壁は周辺環境にもマッチしていなければなりません。断熱性も高く、紫外線、風雨や雪、火災などにも強い外壁材でなおかつ長寿命であれば何も言うことはありません。しかし、高性能の外壁材は価格も高くなりますので、ご予算に限りがある方は何を優先するべきかよく考えたうで外壁材を選択してください。
ザイディング
サイディングでも窯業系、金属系、木質系の3種類に分類できます。窯業系のサイディングは、セメントが主材料となっており、繊維質や木片の無機物を混合させて強化したうえで、プレス成形しています。品質にばらつきがなくどれも高品質で施工が簡単です。
耐熱性や耐火性、耐水性などトータルバランスに優れた性能を持っています。金属系は軽量がメリットです。天然木材の風合いを楽しむなら木質系がおすすめです。
モルタルと塗り材
モルタルの材料は砂とセメントです。下地はモルタルですが、その上に塗装する塗り材はさまざまな素材が使われます。樹脂系の素材、漆喰、珪藻土などを塗装することが多くなります。さまざまな塗り材を使い、一つ一つ丁寧に仕上げることで外壁にもいろいろな表情が現れます。
腕のある職人が手作業により塗装しますので、独特な味わいや風合いを生み出すことができます。モルタルの上に樹脂系素材を吹き付けるだけなら安価で作業も簡単ですが、漆喰や珪藻土を使う場合は、手間も時間もかかり職人の腕の見せ所です。塗装方法では、ジョリパット、吹き付けタイル、リシン、スタッコなどが有名です。
タイル
粘土が主な原材料です。その他鉱物を混ぜて成形した後高温で焼いています。耐候性や耐久性、耐火性に優れており長持ちでします。
コンクリート
コンクリートは、水、セメント、砂、砂利を中心に練り混ぜて作ります。水とセメントが化学反応を起こすことで硬くなります。耐火性、耐水性、耐久性も抜群です。デザイン性にも優れており、直線だけではなく、曲線や彫刻のような意匠を凝らした外壁も造ることができます。
ALC
ALCの原材料は、珪石、セメント、生石灰です。中心には鉄筋が組まれ、その型枠に材料を注入し、高温高圧の養生窯で製造されています。気泡ができるので通常のコンクリートに比べると4分の1の重さになり軽量であることが大きな特徴です。多孔質であることから断熱性にも優れています。耐震性、耐火性、遮音性など全てにおいて優れており高価格の外壁材です。
AKIHIKO ICHIKAWA