屋根や外壁の塗装なら定番のシリコン塗料なら間違いありません！
シリコン塗料といえば、塗装業界や塗装業者の間でも施工実績の多い定番の塗料として知られています。使用実績も豊富なため失敗が少なく、塗装できる業者や職人もたくさんいるので、お客様も安心して施工を任せられます。
このような理由から、シリコン塗料を基準にして、塗料や色選びを行うと、悩むことが減り、塗り替え工事でも必ず成功します。
そこで、今回は塗装でも定番のシリコン塗料について、どのようなメリットがあるのか、選ばれる理由は？などについて解説していきます。
シリコン塗料とは？何でできている？
塗料に限らず、「シリコン」といえば、塗料だけに使われている成分ではありません。いろいろなモノに応用されているので、どこかで名前を聞いたことがあるはずです。
例えば、シャンプーやファンデーションなどにもシリコン樹脂が使用されています。そして、屋根や外壁用のシリコン塗料の主成分といえば、シリコン系樹脂です。
シリコン系樹脂塗料とは、少し難しくいえば、ケイ素を主としたシロキサン結合による人工の無機化合物を使用した塗料のことです。
用途が広くて取り扱いも容易なシリコン塗料
シリコン塗料は、主に住宅の塗り替え、カーテンウォール塗装などに使用されています。また、他にもシーリング材の塗装や建設用の保護材などの塗装する時にも使用されており、使える用途が広く、登場する機会も多いという特徴があります。
塗料としての性能や耐久性が平均的でバランスが取れているということから、塗装業界や塗装業者の間では中位のグレードに位置しています。
シリコン系塗料よりも安価なグレードの塗料といえば、アクリル塗料やウレタン塗料です。シリコン系塗料よりも性能や耐久性の高いハイグレードな塗料といえば、フッ素塗料、遮断熱塗料、光触媒塗料などが挙げられます。
これらをまとめると、シリコン塗料は、ウレタン塗料とフッ素系塗料の中間のグレードに位置し、コストパフォーマンスの面で大変バランスがよく、今現在最も選ばれている人気の塗料です。
シリコン塗料の特徴やメリット
この塗料は、耐久性に優れており長期間使えることから、コスパを重視する方にはおすすめです。耐久性以外の面を見ると、シリコン塗料は、ウレタン塗料に比べると耐熱性が高く、光沢も長期間保持できるという特徴があります。しかし、高級感や断熱性はあまりなく、塗料の付着性もウレタン塗料に比べると少し劣ります。
価格はシリコン塗料よりもウレタン塗料のほうが低価格です。ところが、シリコン塗料は平均して耐用年数が10～13年で、ウレタン塗料と比較すると寿命では2倍近い差が出ています。
寿命が長くなっても、価格差は2倍にはなっていませんので、コストパフォーマンスと耐久性の両方を重視した塗料選びをするなら、ウレタン塗料よりもシリコン塗料を選んだほうがいい、という結果になってしまいます。また、塗料選びでは、耐久性にプラスして何か別の機能性を重視することもあります。
例えば、高級感のあるウレタン塗料、防汚性の高いフッ素塗料、室温を調整できる遮断熱塗料など、機能性を重視する場合や塗装する場所に合わせた塗料を塗る場合は、必ずしもシリコン塗料を選ぶ必要はないでしょう。
シリコン塗料の価格相場や耐用年数を知ろう
シリコン塗料の耐用年数の目安は、8～15年です。短いと8年しか使えない製品もありますが、10～13年程度の耐久年数を持つシリコン系塗料が主流です。
塗り替え回数を減らしたい場合は、耐用年数15年を超えるような長寿命のシリコン系塗料も選べます。しかし、シリコン塗料にも特殊な性能を持つ塗料がありますが、フッ素や無機塗料などと同じような高単価になってしまうようなら、フッ素や無機塗料を選択したほうがいい場合があります。
一般的に塗料のグレードは、耐久性により分類されており、シリコン塗料の場合は、アクリルやウレタン塗料よりもグレードが高く、フッ素や高機能塗料よりもグレードが低いとされています。
次に、シリコン塗料の塗装箇所別の単価相場を見ていきましょう。
外壁塗装なら、だいたい1平米あたり2500～3500円が目安です。
トタン屋根塗装なら、1平米あたり1800～2200円です。
コロニアル屋根塗装なら、1平米あたり1800～2500円です。
過酷な環境に耐える必要のある屋根にはより耐久性の高い塗料を使用したほうが長持ちしますので、シリコンよりもハイグレードで各種機能性の高い遮断熱塗料やフッ素塗料を選ぶと満足度がアップします。
目的をはっきりさせ、お住まいやご希望に合わせた塗料を選ぶためにも、塗装業者ともじっくりと時間をかけて打ち合わせを行いましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA