一般的な日本の住宅といえば、和風を象徴する瓦や石垣などを用いて建てられているケースがほとんどです。
しかし、最近では欧風や洋風などを印象付ける塗装もそのデザイン性の高さが一般の方にも広く認知されてきており、異国情緒を感じさせるような海外風の外壁塗装を施されている建物も増えてきました。
海外風の外壁にしたい場合は、色の組み合わせ方にも工夫が必要です。
例えば、同系色でグラデーションにする方法、全く違う色でメリハリをつける方法など、様々な方法があって上手く組み合わせる必要があるため、業者とも相談しながら綿密な打ち合わせを行う必要があります。
色選びや配色を検討する場合は、微妙に違う2色を組み合わせると、色を継ぎ足したような感じに見えたり、ぼやけたような感じに見えたりするので、特に注意を払う必要があるでしょう。
塗装の色選びは、原則としてお客様の好みが反映されます。
しかし、お客様自身で色を選ぶのが難しいと感じることもありますので、塗装業者や色に詳しい専門スタッフにしっかりとご相談ください。
塗装業者では、色見本やカラーシミュレーションなどを駆使して、同じ色相(青、緑、茶色などの色合いのこと)で、明度(明るさ)や彩度(あざやかさ)を少しずつ変えながら組み合わせてお好みの色を微調整することができます。
カラーシミュレーションを上手く使うと、外壁塗装を含めたお住まいの全体的なイメージを掴むことができますので、様々なパターンの予想完成写真などを見ていただくことによって、初めての外壁塗装工事であっても失敗せずに済みます。
本格的な海外住宅の外観にする場合の注意点としては、塗装以外の問題として、輸入による資材などがあって各素材が揃わないこともありますので、費用がかさんで、工期が延期になってしまうことがある点です。
輸入資材などのなかなか入手しにくいような資材があったとしても、例えば、レンガを用いた海外風をご希望なら、建物をレンガ造りにするのではなく外壁にレンガ造りのデザインが施されたサイディングボードを代替品として使用すれば、外観のイメージを海外風にイメージチェンジすることができます。
このように考えると、限られた予算内でも自分のイメージをしっかり考えたうえで、施工業者にそのままお伝えいただければ、限りなくお考えのイメージに近い外壁塗装に仕上げることができます。
海外風の外壁塗装とはいえ、施工する職人や日本人による好みや癖なども反映されることになりますので、独特の外壁塗装の雰囲気を楽しむことができるでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA