省エネ、エコ意識の高まりから外壁塗装の塗料にも高機能の「ガイナ」を推奨する塗装会社も増えています。ガイナは、断熱・遮熱性能の高い塗料として知られています。 ここでは、塗料選びの参考としてガイナ塗料をご紹介します。
ガイナってどんな塗料?
ガイナ塗料は、名称としてはまだあまり聞きなれない塗料です。主な特徴としては、遮熱や断熱に関して高い効果を持つ塗料のことです。
ガイナは、水性塗料です。 ガイナは、日進産業が最新技術を応用して開発した断熱セラミック塗材のことです。しかし、遮熱や断熱以外にも多くの高い機能を持っており、メリットの多い塗料として知られています。
ガイナ塗料で得られる代表的な効果としては、 断熱や保温、遮熱、遮音・防音、空気質の改善、防露、不燃、耐久性の向上などが挙げられます。
メリットが多い塗料ガイナ
ガイナの断熱・保温効果の一つは、冬の寒い時期でも、塗装した箇所の熱の移動を抑える働きが高まり、保温効果が得られることです。断熱・遮熱効果としては、ガイナには、球体セラミックが含まれています。この働きにより、太陽光や赤外線を反射することができます。
遮音・防音効果の高さの秘密は、塗装面が、大量のセラミックで覆われていることです。そのため、音を効率よく反射でき、振動を抑制することができます。
ガイナの空気質改善効果は、静電気が発生しない性質により、汚濁物質が付着しにくくなっているという働きによります。空気中のホコリ、チリ、花粉、たばこの臭いなどもつきにくくなります。イオン化した水分が浮遊している汚濁物質と結合することで浮遊しなくなりますので、空気質を改善することができます。
他にも、ガイナは、耐久性が高く、水性で安全性の高い材料を使用し、防露や不燃といった高い効果があると認められています。
価格は高めだが妥当なトータルコスト
ガイナの耐用年数は、15年と機能性塗料の中では最も長い耐用年数です。 一般的な2階建て住宅の場合のガイナ塗料を使った外壁塗装費用概算は、80~100万円です。多めに見積もっても150万円以内でガイナで外壁を塗装することができます。
ガイナは、初期費用がシリコン塗料よりも高く、フッ素や光触媒・無機塗料と同等の高価格帯の塗料です。しかし、遮熱効果や断熱効果が高いので、冷暖房にかける費用が大幅に下がります。
電気の使用料の減少と省エネ効果により、長期的に見ればコスト削減が可能です。 さらに耐用年数が長いことから、塗り替え回数も少なくなり、長期的な視点から見れば、トータルコストは、他の塗料と変わらないとみていいでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA