ガルバリウム鋼板の外壁のメリット・デメリット
ガルバリウム鋼板を外壁素材に選ぶ方が増えています。金属屋根であることから、見た目がシャープですっきりしています。ガルバリウム鋼板外壁は、より現代的なイメージを演出できるだけではなく、耐久性が高く丈夫で長持ちします。
ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウム鋼板には、アルミニウムや亜鉛、ケイ素などが材料となっており、特に半分以上使用されているアルミニウムは、メッキ層を保護し、防食性が高いという特徴により、外壁だけではなく屋根材にも一般的に使用されています。
トタン屋根よりも少しだけ高い価格帯のため、金属製の外壁を選ぶなら、ガルバリウム鋼板外壁が主流となっています。ちなみに、ガルバリウム鋼板外壁の価格相場は、1平米あたり5000~6000円です。
ガルバリウム鋼板外壁は、金属製であることからトタンとよく似たイメージを持つ方もいらっしゃいます。しかし、形や波の間隔もさまざまで、なおかつカラーバリエーションも豊富ですので、同じような金属製屋根を見かけることが少なくなってきています。
カラーバリエーションは、黒からホワイトまで幅広く、微妙な色合いを楽しむことができるようになっています。
徹底解説!ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット
・メリット
錆びにくいガルバリウム鋼板、金属製にも関わらず、ガルバリウム鋼板は錆びにくいという特徴があります。錆びにくさは、トタンの数倍以上です。
耐用年数が長く20~30年程度、トタンは、10年たてば、錆びてボロボロになってしまうことがありますが、ガルバリウム鋼板の場合は、金属製の外壁材にぴったりで、寿命も20~30年程度で、メンテナンス次第ではそれ以上の耐久性能を維持することができます。
軽量で高い耐震性を持つ
金属製の外壁材は、どれも軽量です。一般に、屋根や外壁材が軽量ですと、家の基礎部分に負担をかけないために、耐震性が高くなり、揺れの強い地震が来ても倒壊の恐れはありません。
外壁材のリフォームでも、軽量のガルバリウム鋼板を使用すると、交換工事以外にも、カバー工法で元の外壁材の上から新しいガルバリウム鋼板外壁を取り付けることができます。
・デメリット
トータルコストが高い
ガルバリウム鋼板外壁は、耐久性の高い優れた外壁材ですが、初期費用も高めで、塗装などのメンテナンスも必要ですので、トータルコストがやや高めになってしまいます。
決してメンテナンスフリーの外壁材ではないので、うまいセールストークには注意してください。他の金属と接触すると錆びる場合もあり、取り扱いには慎重になったほうがいいでしょう。錆びてしまった場合は、補修が難しく、再度ガルバリウム鋼板外壁の交換工事を行う場合は、修理費用が高くつくことがあります。
断熱性能がないので別途断熱材が必要
金属製の外壁材は、そのままでは断熱性能がありません。そのため、別途断熱施工が必要です。断熱塗装をすると、再塗装メンテナンスも必要となりますので、最初に断熱材をしっかりと入れる施工を行うしかないでしょう。
ガルバリウム鋼板が選ばれる理由とは?
ガルバリウム鋼板外壁は、デザインを特に重視する方におすすめです。モダンでスタイリッシュなデザインです。おしゃれなイメージの外観に仕上げたいなら、ガルバリウム鋼板外壁を選んだほうがいいでしょう。
しかし、温かみのある外観や木の温もり、自然派を重視する方は、サイディングや塗り壁などの金属以外の素材を使った外壁材を選んだほうがいいでしょう。
AKIHIKO ICHIKAWA