最も選ばれる「シリコン塗料」はどのメーカーがよい?
「シリコン塗料」は、一番人気の外壁用塗料です。塗り替えでもおよそ7~8割のお住まいにおいて、シリコン塗料が選ばれています。外壁塗装は高額な工事です。よく選ばれているから大丈夫というわけではありません。しっかりと他社比較、見積比較などを行ったうえで最終決定するようにしましょう。
総合的にみてバランスがよいシリコン塗料
外壁塗装で使用する塗料では、シリコン塗料を選ぶ方が圧倒的に多く、予算が限られており、特に高い性能を希望する必要のない場合は、シリコン塗料を選んでも失敗することはないでしょう。
しかし、そうした消極的な選び方をせずに、必ずシリコン塗料の特徴やメリット・デメリットを把握し、他の塗料や将来のメンテナンスを考えたうえでシリコン塗料を選んだほうがいいでしょう。
シリコン塗料は、一般的な戸建て住宅での採用率が高い塗料です。シリコンよりもグレードの低い、アクリルやウレタンなどの塗料は、耐用年数が7年以内です。シリコン塗料は、7年以上、塗料の種類によっては、15年近く耐久性を維持できることからコスパに優れた塗料です。
シリコン塗料の塗装工事費用は、およそ80~90万円ですので、決して安い買い物ではありません。できる限り耐久年数の長い塗料を選び、メンテナンスの回数を減らしたほうがいいでしょう。
耐久性の高いシリコン塗料には、親水性の高い塗膜を持ち、常に建物をきれいな状態に保ちます。ツヤや光沢のあるシリコン塗料が多く、劣化しにくいので長期間にわたって光沢を保ちます。
シリコン塗料と他のグレードの単価や耐用年数を比較
塗料の単価に絞って比較すると、ウレタン塗料、1平米あたり1500~1700円、シリコン塗料、1平米あたり1800~2000円、フッ素塗料、1平米あたり3500~4500円です。
塗料のグレードは耐用年数に応じて分類されていますので、ウレタン塗料5~7年、シリコン塗料7~10年、フッ素塗料15~20年となります。
外壁工事費用の相場の目安は、30坪外壁面積75~80平米で、
ウレタン塗料70~75万円、シリコン塗料80~90万円、フッ素塗料95~110万円となります。
初期工事費用は高くなりますが、フッ素塗料のほうがコスパに優れています。
塗り替えメンテナンス時期は、シリコン塗料のほうが早く訪れますので、年数がたつほどトータルコストではフッ素塗料のほうが安くなる可能性が高くなるでしょう。
シリコン塗料を選ぶ決め手とは?
単純な塗料グレードの比較では、フッ素塗料のほうがよい、という結果になってしまいます。しかし、同じシリコン塗料でも、耐久年数が12~15年程度あり、遮熱機能つき、高い防汚性、高耐候性の塗料、ツヤあり、豊富なカラーバリエーションにより、ブランドによっては、フッ素塗料よりもシリコン塗料のほうが性能がいいことがありますので、必ず競合となるブランドや同等のグレードを比較して総合的に判断する必要があるでしょう。
塗装業者の保証の有無や保証内容などもよく検討し、ウレタン、シリコン、フッ素といったグレードだけを判断して塗料を選ばないようにしてください。
大手メーカーの人気の高いシリコン塗料をご紹介
日本ペイントでは、ファインシリコンフレッシュ、パワーオーデフレッシュSi(2液型)やハナコレクション100水性(1液型)。
エスケー化研では、クリーンマイルドシリコン、エスケープレミアムシリコン。
関西ペイントでは、アレスアクアセラシリコン、セラMシリコン2。
などの各種シリコン塗料がラインナップされています。
それぞれの塗料の単価も1平米あたりおよそ2000~3200円ですので、手頃な価格に収まっています。
AKIHIKO ICHIKAWA