ピュアアクリル塗料は、塗料の種類の中でも特殊な塗料に分類されています。 通常のアクリル塗料とは異なり、不純物を排除したアクリル塗料です。ピュアアクリルは、通常のアクリル塗料よりも耐久性が高いことで知られています。
オーストラリアメーカーの塗料ピュアアクリルとは?
アクリルといえば、塗料の中では耐久性が低くグレードの低い塗料として分類されています。しかし、不純物を一切排除したピュアなアクリル塗料は、耐久性がアップします。
アクリルは、水族館にあるような大型水槽、飛行機の窓にも使われており、その耐久性の高さを証明しています。ピュアアクリル塗料は、オーストラリアで誕生した海外製の塗料です。オーストラリアは、紫外線が強い地域で、日本の3倍以上あります。
現在日本に流通しているピュアアクリル塗料は、日本の風土に合わせて改良されており、アステックペイントが販売しています。
ピュアアクリル塗料のメリット
ピュアアクリル塗料のメリットの一つが、高い防水性です。ピュアアクリル塗料には、高い弾性があり、ひび割れが起きにくくなっています。まるでゴムのような素材で、元の長さの6倍まで伸びます。
一般のアクリル塗料の耐久性は低くなっていますが、ピュアアクリル塗料は、フッ素塗料並みの15年以上の耐久性、対候性を持ち合わせています。
他にも通気性、遮熱性などにおいて、ピュアアクリル塗料のほうが、他の塗料よりも優れた性質を持っているといわれています。そして、10年後以降の塗り直し時には、上塗り工程だけで塗装が済むと言われています。
ピュアアクリル塗料のデメリット
ピュアアクリル塗料は、弾性が高いというメリットがありましたが、その性質のおかげで経年劣化に気づかず、必要な補修箇所が発見できず、そのまま劣化が進行してしまうことがあります。
弾性の高い塗料ですので、塗膜が熱膨れしやすいというデメリットがあります。 また、ピュアアクリル塗料は、耐久年数が15~20年程度あると言われていますが、一般に普及しているシリコン塗料よりも塗装費用が高く、100万円を超えるほどの高額になってしまいます。
長期的に見れば、塗り直しのメンテナンスが上塗りだけで済むことから、もう少しランニングコストは下がっていきます。乾燥に必要な時間が日本製塗料の2倍近くあることもデメリットの一つです。
アクリル塗料は、日本メーカーの塗料ではないことから不安に感じる人も多く、日本製の塗料に比べると安心感が低いと感じられることがあります。
AKIHIKO ICHIKAWA