ベランダにも適切に防水施工してお住まいを守ろう!
ベランダには屋根がありますが、住宅を購入後、一度もメンテナンスをしていない場合は、防水施工に関して少し注意したいポイントがありますので、こちらでご紹介していきます。
ベランダも古くなったら防水施工を!
ベランダは、屋根のある建物の張り出し部分です。屋根がないタイプの張り出し部分は、バルコニーと呼ばれ、これら二つには明確な違いがあることがわかります。屋根のあるベランダでも古くなると、大小のひび割れが数多く発生します。
塗装箇所や防水施工している場合は、経年劣化するとともに塗装が剥がれていきます。ひどい場合ですと、雨が入り込んできたときに水たまりができ、雨染みや雨漏りなどが発生するようになるので、適切な補修工事が必要です。そして、補修後は、必ず防水施工を行い、雨染みや雨漏りの再発を予防しなければならないでしょう。
放置できないベランダの劣化
ベランダが劣化すると、各種トラブルが発生します。特に雨水に関するトラブルは深刻で、最悪のケースでは雨漏りの発生につながります。雨が浸入しない場合でも、洗濯物を干すときにベランダの床面を歩きますので、次第に塗装面が傷んでいきます。防水施工を行っている場合は、耐用年数を迎える頃には、再度施工し直す必要があるでしょう。
ベランダの防水施工はどうすればいい?
防水施工を行う場合、ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水などの各種防水塗装による工法が用意されています。ウレタン防水よりもアスファルト防水のほうが耐久年数が長くなっていますが、コストパフォーマンスを考えた防水施工法を選ぶ必要があるでしょう。ベランダ防水塗装の場合は、コスパの面から見て、ウレタン防水やFRP防水が採用されています。
ウレタン防水とFRP防水
・ウレタン防水 耐久年数10~13年、1平米あたり2500~3000円
価格が最も安く、耐久年数は短くなりますが、ウレタン塗装による防水層を形成します。重ね塗りすることで、強度を上げることができます。ベランダやバルコニー以外にも使用されており、テラスや屋上などの場所を選びません。乾燥時間も早く、塗装ですのでつなぎ目がないきれいな防水層ができます。
・FRP防水 耐久年数10~13年、1平米あたり3000~6000円
ガラス繊維で強度を高めた高い防水性能を誇る塗料による防水施工です。ベランダをよく利用し歩くことが多い場合は、FRP防水のほうが耐久性が高く長持ちします。軽量で床面との密着度が高いことから、強度が高く、耐摩耗性に優れています。
他にも耐熱性、耐食性、耐候性などの優れた特性を持っています。FRP防水は、伸縮性がなく、ひび割れが発生しやすいので木材や鉄部の下地には使われていません。
AKIHIKO ICHIKAWA