やっぱり危険なDIY塗装はNG!
DIYでマイホームを建ててしまう方もいらっしゃいます。趣味の世界で終わればいいとは思いますが、建築業者が建てたマイホームの塗り替えメンテナンスでDIY塗装をするのはやはり危険です。DIY塗装の危険について理解し、塗装業者へ工事を依頼するメリットを確認しておきましょう。
危険なDIY塗装
軽微な部分補修によるDIY塗装なら、ご自身でも簡単にできそうです。しかし、塗装作業は、専門的な知識や経験だけではなく、きちんと仕上げられる道具などがそろっていないとうまく施工できません。
ネットで調べたぐらいでは、上手なDIY塗装はできません。実際の塗装作業では、足場ではなく作業台などを使って作業を行いますが、上手に塗れなかったり、塗料をこぼしたりすることがあります。
最悪の場合は、転倒してケガをし、途中で塗装作業が止まったり、本業にまで影響したりすることがあります。こうした心配があり、塗装作業が初めての方なら、やはりDIY塗装は避けたほうがいいでしょう。
自己流のDIY塗装は建物にとっては逆効果
DIY塗装前には必ず補修が行われます。補修作業で使うシーリング材やコーキング材は、外壁の種類や修理箇所、水回りの箇所などに応じてさまざまですので、使い分ける必要があります。成分が異なりますので、必ず補修箇所と塗料に合ったシーリング・コーキングを使用する必要があります。
充填するシーリングも適量でなければ、凹凸やシワができたり、すぐに剥がれたりします。モルタルのひび割れ補修をシーリングで行うと、塗装できない場合がありますので、こちらも塗る前に注意すべきポイントです。
塗装面に合わせた下地調整が必要です。高圧洗浄、目荒らし、プライマー・シーラーを使わないなどの下地処理の不徹底により、塗膜が剥がれや膨れが生じやすくなります。下塗りと上塗りに使う塗料の相性なども経験から知っている方でないと、DIY塗装は失敗に終わるでしょう。
特殊な道具や塗装に関する専門的なスキルが必要
塗装作業には、プロの道具や塗装スキルが必要です。高圧洗浄なら、家庭用の水圧の抑えられた機械しか使用できません。水圧が高い高圧洗浄機は、ケガをすることもあり、取り扱いに慣れていないと、壁を傷めたり、破損したりします。
地味な養生も経験が必要な大切な作業です。塗装と塗装の間のきれいな線は、テープの貼り方一つで大きく変わってしまいます。養生作業は高品質な塗装の仕上りに大きな影響を与えています。
そのほかにも、クラック補修などの適切な下地補修、適切な塗装時間と乾燥時間などの判断にも専門的な知識と実地経験が必要となります。
ほとんどのケースでは塗装業者に仕事を依頼したほうがいい
高いところも怖くないからといって、DIYではしごを使って塗装作業を行うのは危険です。ほとんどのケースでは塗装作業は、塗装専門業者に任せたほうがいいでしょう。塗装の仕上がりにもムラが出てしまうと、やり直しになってしまいます。塗装作業では、通常よりも長い時間がかかり、数か月かかることもよくあることですので、費用対効果を考えるとプロに任せたほうが無難です。
AKIHIKO ICHIKAWA