屋根塗装で選ばれている人気色ランキングをチェック
屋根のリフォームで多いのが、塗装工事ですが、色選びで失敗することも多いので、どのような色にすればいいか悩む方が多いのも事実です。
塗装リフォームを検討する段階に入ると、実際に建てられているいろいろな住宅やモデルハウスなどの塗装を見て、
「あの壁の色がいいな」
「この壁の色はちょっと派手かな?」
などと心の中で呟いてしまい、気になってはいますがまだ迷いのある状態です。
そして、屋根の塗装に関しても同じようにさまざまな見方によって色選びを行う必要があります。
目立つ外壁の色ばかりが気になる方も多いようですが、屋根の色も外壁との調和を考えながら、間違いのない決定をしなければなりません。
今回は外壁ではなく、屋根塗装に絞って、よく選ばれている人気の色について解説していきたいと思います。
屋根の色はなぜ黒色が多い?
普段はあまり気にすることのないご近所の屋根を今一度見渡してみてください。
ほとんどの屋根は黒や黒に近いグレーや暗めのブラウンなどの暗い色が多い、と気づくはずです。
なぜ黒が多いのでしょうか?
理由は3つあります。
1黒は色あせしても目立ちにくいから
屋根は外壁とは異なり、日照時間が長くれなればなるほど、太陽光の紫外線が長時間よく当たるため、塗膜を経年劣化させてしまう住宅の部位です。
このような理由から、赤、青、黄などの原色に近くて鮮やかな色を屋根塗装に使ってしまうと、早期に色あせが目立つようになり、塗装メンテナンスの時期が早まってしまいます。
黒や黒に近い暗い色は、もともと鮮やかさのない無彩色であるため、少しくらい経年劣化していても色あせが目立たないため、そのまま使用しても美観に影響を与えることはありません。
2雨染みが目立たないから
屋根材を近くで見ると、規則的な凹凸が入れられており、雨の流れる方向も決められていて、同じ場所に同じ方向に流れていくため、長期間経過すると雨染みができやすくなっています。
仮に屋根の色を白色などの明るい色にしてしまうと、雨染みが目立ってしまうというデメリットが出てしまいます。
しかし、黒を使うと、それほど目立ちません。
このような理由から、屋根の塗装には黒系を中心とした色が選ばれています。
3どんな外壁の色にも調和しやすいから
原色に近い色は、周囲の景観や外壁の色との相性も考慮しなければなりませんが、黒やグレーを使う場合は、どのような外壁の色であっても調和しやすいので、色選びの失敗のリスクを減らすことができます。
屋根用塗料で人気の色ランキング
1位 ダークグレー
真っ黒ではなく、少しグレーが入っていて見た目が自然な黒色です。
新築時に使われる屋根材にはダークグレーに近いが多く、経年劣化と共に色が変わっていきますので、築年数の浅い屋根の色を参考にすると塗装した状態に近い色を見ることができます。
外壁では真っ黒にも人気がありますが、面積の広い屋根を見た時に強く主張するような場合もありますので、屋根には違和感を感じさせないようなダークグレーがおすすめです。
ダークグレーは目にも優しい色で、全体的にマイルドで自然な雰囲気に変えてくれるでしょう。
2位 ダークブラウン
ダークブラウンとは、黒に近いこげ茶色のことです。
外壁以外の付帯部といえば、雨とい、破風いた、庇などがありますが、全体的に茶色系統の色を使用していることが多いので、ダークブラウンを使うと統一感が出ます。
付帯部の色選びの基本は、サッシの色に合わせることです。
サッシが白なら付帯部も白にするのが一番すっきりと仕上がるようです。
同じように、サッシが茶系の色になっていたなら、付帯部も茶色系統の色で塗装すべきです。
一昔前までの住宅は茶色のサッシが一般的だったので、付帯部や屋根も茶系にすることで全体的な統一感を表現しています。
3位 ワインレッド
ダークグレーやダークブラウンは、濃い色で無難ではありますが、人気色であることから同じ色を使う人が多いので個性は表現できません。
個性を表現したいという人が選ぶナンバー1の色といえば、「ワインレッド」だと言われています。
この色が持つイメージといえば、「女性、華やかさ、潔さ、柔軟性、プライド、成熟、蓄積、充実感」などで、女性、成功者、存在感をアピールしたい方などに好まれています。
まとめ
一番のお勧めの屋根の色は、一番人気の色「ダークグレー」です。
新築で採用されている屋根の色の90%は、ダークグレーであることから、人気があるというよりも、万人受けする色といってもいいでしょう。
しかも、長期間経っても色あせが目立ちにくく、どんな外壁の色にも調和するというメリットがあります。
ダークグレーを使うと、配色で失敗することがないので、色選びで迷いが多い方は、ダークグレーを中心に色選びを進めていってください。
AKIHIKO ICHIKAWA