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ALC外壁は本当におすすめ?メリットや将来のメンテナンスについて解説
ALC外壁といえば、丈夫なコンクリート外壁のイメージがありますが、高価な外壁材としての多くのメリットがあります。コスト面では、初期費用が高いだけではなく、定期的なメンテナンスも必要です。ALC外壁を選ぶときのメリットやメンテナンスなどの注意点について解説します。
ALCは内部に気泡がある軽量コンクリート外壁
ALCは、一言でいえば、「軽量気泡コンクリート」のことです。コンクリートは、石のように固いので重くて丈夫なイメージがありますが、ALCの場合は、内部の気泡により、軽量な外壁材になっています。
ALCは、通常のコンクリートに比べると重さも4分の1になり、水にも浮くという特徴があります。そして、ALCの気泡は、軽量になるというメリットの他に、断熱効果も併せ持っており、夏や冬の時期に外気との温度の差が激しい場合でも室内は快適な温度を維持できます。戸建て住宅でALCを使うと耐久性も高いので、建物の寿命も長持ちします。
ALCの高耐久性などのメリットを再確認
メンテナンスは必要ですが、ALCの耐久性は50年近くもあると言われています。ALC外壁の住宅は、木造住宅に比べると、はるかに長く住むことができ、購入時期によっては一生安心して住むことができます。
ALCの気泡により、高い断熱効果が期待できます。エアコンなどの空調の使用回数も減り、省エネで高い節電効果が出ることがわかっています。
さらに、ALCには高い耐火性能があります。材料に使用されているセメントやケイ石は、無機質で熱が伝わりにくいだけではなく、燃えにくく有害物質も発生しません。火災にも強く、突然の自然災害時にも安心して過ごすことができるでしょう。
ALCを採用するときの注意点
耐久性が50年近くもありますが、10~15年ごとに塗装や部分補修などのメンテナンスが必要です。施工単価は、1平米あたり7500円以上もします。窯業系サイディングは1平米あたり3000円以上、モルタル外壁は1平米あたり4500円以上ですので、ALC外壁を選んだ場合は、約2倍も初期費用が上がってしまいます。
メンテナンスも必要ですが、寿命が2倍になることを考えると、長期的にみればコスパに優れた外壁材です。メンテナンスでの注意点は、吸水性が高いALC外壁材に対しては、防水性の高い塗料を使用しなければなりません。
水分が内部に浸入すると、内部の鉄骨が腐食してしまい、建物が脆くなってしまいます。ALC表面にひび割れが発生すると、水分が内部に浸入しやすくなりますので、ひび割れ補修や目地のコーキング補修なども含めて、10年に一度は大規模な再塗装メンテナンスを行うようにしてください。ALCの塗装メンテナンス費用の相場は、100~150万円程度です。
AKIHIKO ICHIKAWA