外壁塗装ツートンカラーで避けたい失敗とは?
お住まいの塗装は、建物を保護することが主な目的ですが、外観を重視しており、単色では物足りないという方には2色以上の色をうまく使うといいでしょう。
そのような方にはお好きな色を中心にして2~3色を使うツートンカラーの外壁塗装がおすすめです。
ツートンカラーといえば、外壁塗装でも人気があって、メリハリが出ておしゃれに見えます。
しかし、失敗することも多いので、色選びや配色などで間違えないようにしなければなりません。
ここでは外壁塗装でツートンカラーを選択した時の教訓としてのいろいろな失敗談をご紹介しています。
好きな色ばかり選んでしまう
誰にでもお気に入りの色があるはずです。風水を採り入れていたり、自分のイメージカラーにこだわりがあったりすると、好きな色ばかりを選んでしまうことがあります。
しかし、ツートンカラーの色の組み合わせは難しいうえに、周辺環境との調和も大切です。好きな色だけを選んでしまうと、必ず失敗しています。
好きな色は一色だけに絞り、選択肢が減ってしまいますが、調和する色同士を組み合わせるようにすると失敗が少なくなります。
大きな面積の塗装時の色選びで失敗しないためには、塗装業者が用意するツートンカラーの事例やテンプレートを参考にして、いくつかの組み合わせの中から自分が好きな色の組み合わせに似たイメージのサンプル・テンプレートを選ぶといいでしょう。
また、自分が持つ雰囲気やイメージを素直に捉えるようにして、全体のイメージを元に色や配色を選ぶと失敗が少なくなります。
優しい感じ、モダンな感じ、洗練された感じ、北欧調のイメージ、といった、写真などから漠然と出るイメージを重視した色と配色選びの方法も失敗を防ぐために有効です。
ツートンカラーの色選び失敗例いろいろ
ツートンカラーでカラーリングされたお住まいといえば、北欧やアメリカによくあるような住宅のイメージになるでしょう。
しかし、上下の色選びに失敗するケースも少なくはなく、好きな色やこだわりが強すぎると、周囲から浮いたような存在になってしまうので少し注意したほうがいいでしょう。
例えば、青と白の組み合わせで北欧モダンのようなおしゃれなイメージにしてみたかったのに、青が鮮やかすぎてバランスを欠き、浮いた感じになってしまったという失敗です。
青を使ってもかまいませんが、原色をたくさん使うことは控えてください。
また、レンガ調の風合いを出すために、茶色をイメージして塗装色を選んだのに、実際に塗装された色を見ると、全く異なった印象を受けてしまうこともあります。
ツートンカラーは色選びが難しく、実際に塗装した色が思ったような色合いにならないことのほうが多く、当初抱いていたイメージとの差異を無くす努力が必要です。
面積が広い部分に塗装する場合は、面積効果が働くため、色見本のイメージとは異なる塗装色になっていることがあります。
そのような色の効果や外壁塗装に特有の事情などをよく考慮したうえで、色のトーンの微調整を何度も行い、できる限りご自身が持つイメージに近づけるようにしてください。
色見本はできる限り大きめのものを参考にし、カラーシミュレーションも上手に活用すると、大きな失敗を防ぐことができます。
色がお住まい周辺の景観にマッチしていない!
ツートンカラーの外壁塗装で注意すべき点の一つに、お住まい周辺の景観も忘れることなく十分に配慮された色選びを行うこと、というものがあります。
色見本をそのまま使うことやこの色がいいと思って現地で見た色と同じ配色のツートンカラーを真似して塗装したとしても、思っていたようなイメージにならない場合があります。
これは、塗装色がお住まい周辺の景観とマッチするかどうかをよく検討していなかったために起こった外壁塗装の失敗事例です。
お住まいの地域ごとに異なる景観法や景観条例も存在し、看板や外壁に塗装する場合、厳格に色決めされている場合があります。
使いたい色が使えずに、ツートーン程度抑えた色合いの塗装色を選択せざるを得ない場合もあります。
周囲の景観にうまく溶け込むような感じのツートンカラーでは、配色は自動的に決まってしまうため、結果として面白味のない塗装色になってしまうことがあります。
こうした失敗を防ぐには、面白味はありませんが、ツートンカラーの配色選びは意外にも難しいので実例に倣ったほうがいいでしょう。
最終的には、プロの塗装業者のアドバイスに従い、共に相談しながらツートンカラーの外壁色を決定すると、大きな失敗を防ぐことができます。
AKIHIKO ICHIKAWA