日曜大工が趣味、予算がないので一度DIYで外壁塗装をやってみたい、など、素人でもホームセンターに行けば、一通りの塗装に関する道具がそろう時代になり、DIY塗装をやる方も増えています。しかし、失敗も多く、危険性も高いので、塗装作業はプロの塗装業者に任せたほうがいいでしょう。
足場を組む場合はDIYでは無理?
DIYが人気ですが、外壁塗装工事などの大がかりな工事になると、素人には手に負えなくなります。 材料や機材などはそろいますが、外壁塗装では足場を組むことは、職人の安全性を確保するために必要な作業とコストとなっています。
素人の方でも足場の仮設や撤去作業をご自身でやる方は少なく、足場なしで危険な高所作業を行う方もいます。足場がしっかり組めていない、足場がないといった状態で塗装作業をすると、2階から転落することもあり、大怪我や事故死にもつながります。
足場の仮設や撤去を外注するくらいなら、最初からプロの外壁塗装業者に塗装工事を依頼したほうが結果的に総費用が安くなり、失敗することもありません。
DIY塗装は剥がれや塗り斑が発生しやすい
塗装作業は、素人の作業では、塗った後にすぐに剥がれたり、塗り斑が発生したりします。塗装工程は、下地処理の段階から丁寧に作業を行い、下塗り、中塗り、上塗りの3工程が基本です。乾燥時間を取る必要がありますし、一日1工程しか作業できないこともあります。
丁寧に作業を行い、乾燥時間もしっかり取ると、通常の塗装工事期間よりも長い期間をかけて塗装を仕上げる必要があります。途中、雨の日もあり作業ができないとなると、塗装も中途半端に終わってしまうでしょう。
DIY塗装では、普段使用しない特殊な道具の使い方にも慣れていないので、せっかく購入した道具そのものが無駄になってしまいます。結局、プロの塗装業者に塗り直しを依頼することになってしまうケースが多く、余分な費用がかかってしまいます。
DIYによる外壁塗装は応急処置程度にする
DIYによる外壁塗装は、全てだめだというわけではありません。塗装業者や修理業者に依頼する前の応急処置なら、DIYでも対応可能です。応急処置といえば、外壁の割れや穴の緊急修理、外壁のひび割れなどに限られます。
塗装前には、養生も必要です。建物の周囲の意外な箇所に塗料が飛散しますので、養生であってもプロに任せたほうが安心です。
このように、お隣の家に塗料がついてしまうと、ご近所トラブルに発展しますので、安易にDIYで塗装を行うのは危険だということがよくわかります。
AKIHIKO ICHIKAWA