ジョリパットとは
ジョリパットは、アクリル顔料が主成分です。つや消しで、コテ、吹付け、ローラーなどによる多彩な表現が可能です。
リシンとは
リシンは、大きさの異なる砂や骨材にアクリル顔料を混ぜたもので、外壁に吹き付けて仕上げます。細かな凹凸のあるザラザラしたデザインで、艶のないマットなイメージになります。
意匠性塗料のデメリット
リシンやジョリパットといった意匠性塗料は、1缶あたりの塗料価格は安価ですが、塗料の必要量が多いため、トータルで見ると、シリコン塗料よりも施工単価が高くなります。また、吹き付け塗装は、窓の養生や飛散防止メッシュシートをいつもより丁寧におこなう必要があり、その分費用も高くなります。
1?当たりの単価の目安は、一般的なシリコン塗料が2,000円程度に対して、リシンやジョリパット仕上げでは、3,000円程度かかります。
アクリル顔料を主成分とするリシンやジョリパットは、耐久性は4年~6年と短いです。また、表面がザラザラしているので、コケや藻、雨だれなどの汚れが付着しやすいという欠点があります。その上、塗膜が固いためひび割れを起こしやすい塗料です。
意匠性塗料のメリット
それでも塗り替えや新築時に採用される理由は、落ち着きがあり優しい質感を表現することができるからでしょう。和風の住宅にもよく調和します。
耐久性の高いリシンやジョリパットもある
近年はリシンやジョリパットでも、シリコン系樹脂を使用した弾性タイプの塗料が開発されています。カビや藻の汚染を防ぎ、8年~10年と耐久性も向上しています。また、弾力のある塗膜はひび割れに追従し、ひび割れを起こしにくく改良されました。
メンテナンス方法
10年程度で塗装の時期です。再度、同じ塗料で塗装することもできますが、意匠性塗料ではなく、通常の塗料で塗装するのが一般的です。現在の雰囲気を壊したくない方は、つや消し塗料で塗装します。リシンやジョリパットの外壁は、湿気を吸収し調整するという特性があります。その特性を活かすことのできる透湿性の高い塗料がオススメです。
例えば、アートフレッシュという塗料は、耐久性、低汚染性に優れ、ひび割れに追従することもできる微弾性塗料です。既存の質感を維持したまま、新築時の美観を表現することができます
外壁の塗装は、一度塗ってしまえば剥がすことはできません。現在の外壁に合う塗料、合わない塗料があります。適切な塗料を提案してくれる業者に依頼しましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA