








屋根の葺き替え費用を抑える補助金や助成金
屋根の葺き替え工事は、大規模なリフォーム工事です。高額になる費用を抑えるために、補助金や助成金が利用できることがありますので、しっかりと検討したうえでお得に屋根の葺き替えリフォームを行いましょう。
高額な屋根の葺き替え費用
屋根のリフォームでも最も費用が高くなるのが、屋根の「葺き替え」工事です。新しい屋根材も高額ですが、既存の古くなった屋根材を撤去したり、処分したりする手間や費用も高額です。屋根以外の躯体はそのまま利用しますので、下地の補修もしっかり行う必要があり、結果として100万円以上、およそ150~200万円の費用がかかります。
屋根材別では、2004年以前の古いスレート屋根を使用していると、アスベストを含んでいる場合があり、処分費用が高額になるだけではなく、撤去時には粉塵が飛散しないように細心の注意を払う必要があります。
葺き替え費用を抑えるために、既存の屋根を残すカバー工法を選ぶことがありますが、最後は必ずアスベスト対策を行ったうえで適切な方法で処分しなければなりません。
忘れてはならないリフォームの補助金や助成金制度
屋根の葺き替えや建物のリフォーム時に必ず確認しておきたいのが、補助金や助成金制度が使えないかどうかです。期限付きでお金が出る場合もありますが、お住まいの各地域の自治体により内容が異なりますので、最新情報と詳細をきちんと確認する必要があります。
下記サイトを利用すると、地方公共団体が実施中の「住宅リフォーム支援制度」を調べることができます。
「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(平成30年度版)」
http://www.j-reform.com/reform-support/
毎年7月頃に新しいバージョンが公開されていますので、その都度新しい情報を調べる必要があるでしょう。すでに終了している制度もありますので、利用の際はお早めに検討することをおすすめします。
屋根の葺き替えで補助金・助成金を使うときの注意点
国や各市区町村によって、制度の内容が細かく異なるので、条件や対象となるリフォーム内容に関して問い合わせて確認したうえで申請する必要があります。
補助金や助成金のトラブルも多く、詐欺に遭うケースや申請してもお金がもらえない場合があります。その理由は、審査や抽選があるためです。必ずしも全員に補助金や助成金が支払われるわけではない、ということを知っておいてください。
屋根の葺き替え工事は、今よりも軽量の屋根材に葺き替えるだけでも耐震化になり、地震に強い建物に変えることができますので、補助金や助成金が支払われる確率が高まります。
他にも昭和56年(1981年)以前に建てられた木造住宅では、「木造住宅耐震診断補助事業」があり、通常は有料となる耐震診断や設計などに関する費用の負担を大幅に減らすことができます。
このように、自治体の制度をうまく活用すると耐震診断、設計、屋根の葺き替え工事なども無料になったり、費用負担を大幅に減らしたりすることができます。
AKIHIKO ICHIKAWA