屋根工事・外壁塗装のトラブル事例と解決法
工事の規模が大きい屋根や外壁塗装工事は、大金も動きます。悪徳業者も多いので、初めての屋根工事業者や外壁塗装業者に見積や工事の相談をするとダマされてしまう方も多いようです。
屋根工事や外壁塗装工事の前には、施主も必要最低限の知識を学び、よくあるトラブル事例を知って、事前に対処できる場合は、十分な準備をするようにしましょう。
屋根工事でも外壁塗装でもよくあるトラブル
・ご近所トラブル
屋根工事中の騒音、外壁塗装中の騒音や塗料の臭いは、避けられない問題です。ご近所からクレームが来ても仕方ないでしょう。特に塗装工事の場合は、臭いだけではなく、塗料の飛散により、ガレージの車や大切な庭木などに塗料がついてしまい、色が取れなくなってしまうことがあります。
ご近所トラブルを防ぐには、工事前の案内を兼ねた丁寧な挨拶回りが重要です。業者選びでもクレーム発生時の補償やトラブル対処に慣れた会社を選ぶことがポイントです。
・修理箇所の不具合発生
このトラブルは、一度修理が完了したはずなのに、すぐにまた不具合が発生してしまうトラブルです。瓦の葺き替え後の瓦のズレや割れ、塗装直後の塗料の剥がれ、など、工事後すぐの工事の不具合です。
質のよくない塗料や材料を使用していたり、経験不足の職人が施工したりするとこのようなトラブルが発生します。補償内容を確認し、補償期間内、補償対象となる工事の不具合であった場合は、すぐに工事のやり直しや再補修を依頼しましょう。そのためにも、施工した業者とすぐに連絡が取れるかどうかも業者選びのポイントになります。
・金銭トラブル、追加料金の請求
金銭トラブルは、工事内容をよく確認していなかった場合に起こりやすいトラブルです。見積りが甘いと契約書に記載されていない工事内容なら、必要な工事をしなかったり、追加料金で工事をしたりするといったケースです。追加料金が請求されることもありますので注意が必要です。
契約の段階で、追加料金の有無を必ず確認してください。どうしても、追加で工事が必要な場合でも、勝手に工事をしたことが発覚したら、いったん工事の進行をストップしてもらうようにしましょう。
・建物やお庭にあるモノを壊される!
工事業者は、安全には十分に配慮していますが、事故や物損は必ず発生するトラブルです。足場の設置や撤去作業時にモノを壊されたり、車やフェンス、庭の植栽などにも塗料がついたりすることがあります。
屋根工事業者や外壁塗装業者は、保険に加入しているところがほとんどです。工事中にモノを破損した場合でも、弁償してくれます。工事契約時には、保険加入の有無や各種トラブル時の物損の補償などについてもよく確認しておきましょう。
・訪問販売業者との契約
訪問販売業者や強引な契約を結ぼうとする営業マンとは工事の契約しないほうがいいでしょう。訪問販売業者の押しの強いセールスに弱い方は、最初からセールスお断りを貫くほうがよく、話をしないほうがいいでしょう。
外壁塗装の場合
・塗装後に発覚するトラブル(色違い、塗り忘れ)
塗装工事中や塗装工事完了後に、塗装の色の違いや塗り忘れに気づくことがあります。当初想定していたイメージと違う色になっていた場合は、契約時に選んだ色とは異なる塗料を使っている場合がありますが、多くはカラーサンプルやカラーシミュレーションとのイメージと実際の塗装色とのイメージの違いによるものです。
色の確認時には、大きめの色見本を使い、屋外でさまざまなシチュエーションを試し、色見本をよく確認することが大切です。塗り忘れに関しては、無償対応する塗装業者がほとんどですが、なかなか発見できない場合もありますので、塗装箇所については、見積りの段階でよく確認しながら、業者との打ち合わせを行いましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA