外壁塗装工事で塗装工程の回数を減らすことは厳禁です。手抜き工事にもなりますし、塗膜の正常な機能が発揮されず、塗装の塗膜もよい仕上がりになりません。しかし、計画的にお手入れすれば、メンテナンス回数を減らし、塗り替え回数を減らすことができます。今回は、メンテナンスにおける塗り替え回数をできる限り減らす方法について解説していきます。
外壁材を長持ちさせる塗り替え
屋根や外壁などの塗り替え工事は、通常行われるメンテナンスとして推奨されています。必ずしもやるものではありませんが、塗り替えをしなければ、経年劣化が早まり、耐久年数が短くなってしまいます。葺き替え・張り替え工事は高額となりますので、できる限り外壁材を長持ちさせる施策を行う必要があるでしょう。
外壁材と同様に、塗料にも耐用年数があり、グレードの高い塗料を使用すると耐久年数が延び、メンテナンスを行う回数も減ります。塗料ごとに定められている耐用年数は、あくまでも目安ですが、塗装業者の職人の技術力により、耐久性がさらにアップすることがあります。こうした理由から、外壁材を長持ちさせるには、機能性やグレードの高い塗料を使用し、適切な方法で塗装する必要があるでしょう。
屋根や外壁など他の箇所も同時にメンテナンスすること
塗装費用の節約でよく活用されている方法といえば、屋根と外壁の二か所の塗装をまとめて行う方法です。足場代や養生にかかる費用、人件費など共通する費用項目が多いので、同時にメンテナンスを行うほうがお得です。
同じグレードの塗料では屋根のほうが耐用年数が短いものが多く、外壁に使う塗料と屋根に使う塗料は、求める機能に合わせて異なるものを使用し、外壁に使う塗料と屋根に使う塗料の耐用年数を合わせるようにしましょう。
費用対効果を見極め張り替えも検討すること
塗り替え工事は、大掛かりな工事ですが、10~20年に一度実施すべきメンテナンス工事です。劣化症状が激しい場合や長期間塗膜の性能を維持したいと考えるなら、メンテナンスの機会を減らすために耐用年数の長いハイグレードの塗料を選択すべきです。
しかし、外壁の耐用年数を過ぎて、劣化症状がひどく、塗装メンテナンスできない場合は、思い切って外壁の張り替え工事を行いましょう。新築同様の外壁材への張り替え工事にかかる費用は通常の3倍になりますが、15~20年は大掛かりなメンテナンスをしなくてもよくなるからです。
AKIHIKO ICHIKAWA