- トップ
- 函南町南箱根ダイヤランド
- 外壁材や木部・鉄部の塗装に適したウレタン塗料
外壁材や木部・鉄部の塗装に適したウレタン塗料
15年以上前には主流だったウレタン塗料ですが、耐久性の高いシリコン塗料の登場により、主役の座を奪われてしまいました。しかし、ウレタン塗料は、木製の外壁材や塩ビ製の雨どい、内装などに今でもよく使用されています。
今でも使われているウレタン塗料
ウレタン塗料は、シリコン塗料よりも低グレードになってしまいましたが、15年ぐらい前まではよく使用されていたウレタン樹脂を用いた汎用塗料です。塗装面と塗膜との密着度が高く、柔軟性が高いというウレタン樹脂の特徴が、屋根や外壁の塗装にも合っており、塗装でもよく採用されるようになりました。
ツヤありを選ぶと光沢感や高級感のある仕上がりになるので、塗り替えで新しくすることを視野に入れて、あえてウレタン塗料を選ぶという方もいらっしゃいます。
ウレタン塗料の主な特徴やメリット
ベースとなる樹脂は、ウレタン樹脂ですが、弾性が高く、乾燥後も柔らかく伸縮性を持っています。弾性が高い塗料は、通常の汎用塗料よりもひび割れ・クラックに強いとされ、ウレタン樹脂の場合は、密着度も高いことから、ひび割れ・クラックがそれ以上広がりにくくなるというメリットがあります。
ウレタン塗料は、屋根や外壁以外にも使用でき用途が広いので、外部の木材、塩化ビニル製品の補修などにもよく用いられています。ウレタン塗料は、価格が安く、面積の広い外壁に塗装しても施工費用がそれほど高くなりません。
また、メンテナンスがしやすく、弾性に富んでいるのでひび割れ・クラックも発生しにくくなっています。美しいツヤを求めるならウレタン塗料のほうがいいでしょう。光沢もシリコン塗料よりも美しく見えます。
塗装箇所によりウレタン塗料のほうがいいケースとは?
ウレタン樹脂は、紫外線や水に弱く、反応して劣化していきます。屋外で使用する場合は、劣化のスピードが早くなりますので、寿命も短くなってしまいます。屋外なら、木製の外壁材や塩ビ製の雨どいなどに使用すると塗料との相性がよいようです。
そのため、ウレタン塗料は、内装に使用されることが多くなっています。木製の家具や建て具の塗装には、ウレタン塗料が用いられています。
床のフローリングにもウレタン塗料が使用されていることがあります。メンテナンスが楽で、ひび割れに強く、耐薬品性にも富んでいます。こうした理由に加えて、ウレタン塗料は、価格の安さからいろいろな用途に使用できるコスパに優れた塗料です。
コスト削減に使われるウレタン塗料に注意
耐久年数が短いので、付帯部分の塗装にウレタン塗料を使い、屋根や外壁などのメインの塗装にシリコンやハイグレードの塗料を使用する場合は、劣化の進行具合が異なりますので注意が必要です。
ウレタン塗料を使用した箇所から先に劣化し、再塗装が必要となるからです。初期の工事価格は安くなりますが、将来のメンテナンス計画をよく考えていないと失敗することもありますので、塗料選びやその組み合わせは、慎重になってよく考えるようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA